昼前に携帯が鳴って起こされる。「会社かなぁ...」と思ってとるとNTTの人だ。そういえば今日、光回線を引く工事の下見にきてもらう日だったのをすっかり忘れていました。
「お約束の時間より早いのですが、あと30分ほどでおうかがいしてもよろしいでしょうか」
遅い時間に来られるよりも良いと思い承諾。顔を洗ったりしている間、土曜だし早く仕事を終わらせると早く帰れたりするんだろうか、とか考えている。こっちは全然構わないのだけど、こういう物の考え方をするようになってしまったのはいつからだろう。
工事の下見って一体何やるんだろうと思ってたんですが、電話回線のジャックにケーブルをさして、外とつながるかを確かめている模様。ガリガリガリガリとやっていたのですが何かでつっかえてしまったらしく、外に見に行ったり中に入ってきたりしているうちに困惑顔で申し出られた。
「あの...すみません。外部の配電盤がたくさんあってどこに繋がっているかわからないので、このケーブルをこう、出し入れしてもらってよろしいでしょうか?外からわかったら引っ張りますので」
まあこっちは全然構わないのだけど。「あ、はい」と言ってケーブルを出したり入れたりしました。出したり入れたりってなんだかなぁ...
思ったより早く目覚たので、コーヒーを淹れてぼんやりバンクーバーオリンピックを眺める。つかさ、カーリングの選手すげー可愛くないか?名前忘れましたけど。日本選手のかけ声は部活っぽい感じがしましたけど、イギリスの選手とかさすがはハードロックを生んだ国ですよ。シャウトが完全にデスボイスだからね。しかも1人美人の選手がいたんですけど、その子もデスボイス。「このファッキンガム宮殿ガァッ!クソファック!!」みたいな対訳が出てもおかしくない感じ。
カーリングにも飽きた頃、明日から北海道だと思いだす。適当に準備をして、サイドゴアブーツを磨く。雪積もってるとブーツの方が良いんですよ。側面から雪が入らないので。ついでに他の靴も磨く。自分の靴を磨いているとなぜか落ち着きます。人によってはきっと、ジャガイモの革をむいたり、テーブルを拭いたりとか、人それぞれそういう瞬間ってあるんじゃないかと思います。キレイな奥さんなんかがいる場合は、奥さまが靴を磨いてくれるって人もいるかも知れませんが、これを読んでいる暇を持て余したそこのジェンツ!靴磨きは良いですよ。あなたのワイフはきっと、まるっと全体的に磨いてくれると思いますが、自分の靴の革のどこのしわが気になっているかなんて自分にしか分からないんですから。足元を見ると、歩くクセでどこが擦り減っているかも分かるし。足元を見つめる行為は自分の生き方のクセをも浮きぼりにします(大げさ)。
そうそう、明日は仕事無いんですけどね。明後日の朝から動くため前日入りをするわけです。明日の夕食は札幌で美味いものでも食おう。例えば牡蠣とかさ。実はさっきTVで牡蠣のグラタンみたいなの作ってる番組やってて無性に牡蠣が食いたくなったのです。岩塩をまぶした牡蠣を、こう野性味あふれる感じでジュルっと頂いてだな、傍には石灰質を感じさせるアルザスの白を置いて、交互にやっていくわけだ。白はリースリングがいいなぁ...妄想するだけでヨダレでますね。
そういえば札幌に行くときは、いつもなんとなく村上春樹さんの小説に出てくる札幌の「いるかホテル」を探してみるのですが、当然見つかるわけもなく。まあ仮にあったとしても「楽天トラベル」とかには登録してないわな(笑)
Blow Monkeys "Digging Your Scene"