『代表的日本人』であった。
『後世への最大遺物』と共に読み、
内村鑑三の功なのか、その訳者の功なのか、勇壮な文体に
心惹かれた。
今までお会いした人の中では、おそらく教育者のあの方に最も近い。
とある中高一貫校の理事長兼校長先生に。
その方を僭越ながら敬愛している。
おそらくは読まれたのだと思う。
内村鑑三の語り口に、大変近しいと感じたからである。
男を教育する人は、厳しく、懐が深く、そこはかとなく優しい。
後世への最大遺訓では、
金、事業、思想、高尚なる生涯を後世に残すべき、との言に、いまだ変わらぬ良さがある。
時間をあけて、そののちに読んだらまたその味わいが増しそうだ。