国家総合職(法律/経済/政治・国際区分)や国家一般職の場合は、
数学(ⅠAⅡBまで)・物理・化学・生物・地学の5つの科目からランダムで3問出題されます
(※但し、数学が出題される可能性はかなり低いです。残りの4つの中から3つと考えていいでしょう)
国家総合職(教養区分)の場合は、
数学(ⅠAⅡBまで)・物理・化学・生物・地学の5つの科目から合計10問出題されます。
出題レベルは国家総合職ならばセンター試験レベル、国家一般職ならばセンターより少し易しめのレベルです。
国家総合職(法律/経済/政治・国際区分)や国家一般職を目指す人にとっては、
2012年度以降から、どの科目が出題されるのかが読めなくなってしまい、
ますますどの科目を勉強するかの判断が難しくなりました。
事実、2012年度では物理・化学・生物の組み合わせで出題されていたものが、
2013年の国家専門職においては、物理・化学・地学の組み合わせで出題され、一番勉強している人の割合が多いであろう生物の勉強が、結果的に全てムダになってしまいました。
このようなランダム出題になる以前(2011年以前)ならば、
自然科学は全般的に暗記する量が少なく、また問題の難易度が易しめであるという利点から、
しっかり勉強すれば確実に高得点がマークできていたのですが、
新制度になった2012年以降、自然科学はかなり運に左右されてしまうため、さほど時間をかけるべきではなくなってきたかもしれません。
それでも自然科学全体で文系ならば3問中1~2問、理系ならば3問中2~3問は確実にゲットしたいところです。
文系ならば物理化学生物地学のうち1~2科目、理系ならば物理化学生物地学のうち2~3科目を選べばいいでしょう。
以下、自然科学を効率よく得点していくための方策を考えてみます。
《物理》
使用教材:
『橋元の物理をはじめからていねいに(力学編)』、『漆原晃の物理1・2力学・熱力学編が面白いほどわかる本』
物理Ⅰの力学分野が、物理全体の出題の過半数を占めている印象があります。
ゆえに、文系は物理Ⅰの力学分野だけに絞って攻略していくのが得策でしょう。
(受験で物理を使った人のみ、物理Ⅰの全範囲をやってください。)
上に挙げた2冊は「まったくのゼロから始めても物理現象がイメージできるようにする」というコンセプトで作られており、スムーズに物理の基本部分を固めることができます。
ちなみに、上の2冊の物理Ⅰの力学分野全部を解いても、問題数はせいぜい50題程度なので、すぐに終わらせることができるかと思います。
公務員試験の物理はとりわけ易しい出題であることが多いため、
以上の2冊をやっていればかなりの確率で対応できるはずです。
《化学》
使用教材:
『岡野の化学をはじめからていねいに(理論化学編)』、『新標準演習』
化学Ⅰの理論分野が、化学全体の出題の過半数を占めている印象があります。
ゆえに、文系は化学Ⅰの理論分野だけに絞って攻略していくのが得策でしょう。
(受験で化学を使った人のみ、化学Ⅰの全範囲をやってください。)
化学は、理論・無機・有機の3つの分野に分かれていて、後半の無機と有機がかなり暗記量が多い分野のため、
比較的暗記が少なくて済む理論分野に優先的に取り組むのが一番です。
(その代わり、理論はやや煩雑な小数計算や分数計算が必要になります)。
化学は現状、どの公務員試験でも必ず出題されているようです。
そのため、物理よりは腰をすえて問題数をこなすことをおすすめします。
まずは『岡野の化学をはじめからていねいに(理論化学編)』で基本概念を学び、
『新標準演習』で解法パターンを網羅していくのがいいでしょう。
『新標準演習』の場合、化学Ⅰの理論分野は合計113問しかないため、物理ほどではないにせよ意外とすぐ終わると思います。
《生物》
使用教材:
教科書 or 『生物Ⅰ合格39講』
比較的簡単な科目であるため、文系理系問わず生物Ⅰを全範囲勉強することをおすすめします。
とはいえ、生物は困ったことに生物Ⅱの範囲から出題されることも結構あります。
しかし、生物Ⅱまで勉強すると暗記量がかなり多くなってしまうので、
生物Ⅱはよほど時間が余ったら勉強するのがいいでしょう。
いわゆる「イエロー本」では、『センター生物Ⅰの点数が面白いほど取れる本』を薦めているようですが、
これはページ数がかなり多くて分厚いので、結果的に余分に時間がかかってしまいます。
それよりは、より少ないページ数で簡潔にわかりやすく基本事項が纏まっている『生物Ⅰ合格39講』をおすすめします。
用語がなかなか定着しない人は、合わせて『生物Ⅰの必修整理ノート』に書き込みするといいかもしれません。
《地学》
使用教材:
教科書、『安藤センター地学Ⅰ講義の実況中継』
非常に簡単な科目で、しかも暗記量もかなり少ないため、文系理系問わず“余力があれば”地学Ⅰを全範囲勉強することをおすすめします。
地学に関していえば、ほぼ地学Ⅰからしか出題されないため、
安心して確実に得点を確保できる科目です。
反面、地学自体が公務員試験に出題されないことも多いので、その点注意が必要です。
インプットは、簡潔にまとまっている教科書がいいでしょう。
某「イエロー本」では相変わらず『センター地学Ⅰの点数が面白いほど取れる本』を薦めているようですが
やはり分厚い本なのでインプットするのに効率が悪いです。
教科書のほうがページ数が少ないので、こっちを使いましょう。
問題演習には、上に挙げた実況中継が使いやすいです。アウトプットとして使いやすく、また地学全体の全体像や重要ポイントが見えてくる良著です。
《数学》
概ね数学ⅠAⅡBが範囲だと押さえておけばいいでしょう。
国家総合職の教養区分で出題されます。
大学受験を数学で受験した人ならば、数学は確実な得点源となってくるでしょう。
数学に関していえば、たとえ国家総合職といえども、センターレベルの典型的な問題しか出ません。
ゆえに、手持ちの『チャート式』など、解法パターンが網羅された問題集を眺めて復習すれば大丈夫でしょう。
ただし、マイナーな分野からも出題されることがあるのでその点注意が必要です。
忘れかけていた公式があれば、手で書いて覚えなおすのもいいと思います。
なお、大学受験で数学を使わなかった人ならば、数学はかなり準備に時間がかかる科目であるため、捨ててしまったほうが無難でしょう。
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※≪オススメ度≫
・物理△(大学受験で物理を選択した人は◎。大学受験で選択してなくても物理Ⅰの力学に限っては○)
・化学△(大学受験で化学を選択した人は◎。大学受験で選択してなくても化学Ⅰの理論に限っては○)
・生物○(大学受験で生物を選択した人は◎。)
・地学△(大学受験で地学を選択した人は◎。)
・数学△(大学受験で数学をⅡBまで網羅した人は◎。)
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さて、国家総合職(教養区分)の人ならば、自然科学は易しい問題が多く、暗記量も少なくて済むので
できれば必ず得点源にしたいところです。
文系でも数学・物理・化学・生物・地学のうち3~5科目程度準備し、
自然科学全体で10問中7~8問程度はゲットしたいところです。