いじめ問題6
6回目は、学校の立場でいじめ問題を考えてみます。学校では、いじめ事案が起こると、教育委員会に報告します。そして、年間の認知件数を報告しなければなりません。最近は件数が増える傾向があります。問題なのは、このことをどう受け止めるかです。ちなみに、認知件数の中には、重大な事案と軽度の事案が区別されずに、件数だけが報告されます。ある県では、認知件数が増えたことを、積極的に取り組んだ成果としてプラスに評価しているようですが、現場はそうではありません。認知件数が増えたということは、いじめとして対応しなけならないことが増えたということです。前にも書いた通り、いじめの定義は一般的に理解はされてはいません。学校が対応に苦労することが増えたということです。いじめには、いろいろな程度があります。その全部を同じように扱うことに無理があるのです。そのことに、早く気が付かないと、教員は疲弊する一方です。早く何とかしなくてはなりません。次回に続く