分娩を振り返って。
テレビでよく見ると、出産寸前とか悲鳴あげているよね。
本当にあんなん無理って思っていた。
よく、知恵袋とかで見る出産のたとえでは、腰をハンマーで殴られたような痛みとか
鼻からスイカとか表現されている。
 
私の10分の分娩時間の中で、その世間様のイメージは全く無かった。
お腹全体も最後まで痛くなかったし、腰も全く痛くなかった。
痛かったのは、ただただ子宮口付近が開こうとする痛みだったと思う。
おかげで最後の最後まで、陣痛の始まり扱いされる。イヤ生まれてるしみたいな。
 
何度か息みながら、先生やら助産師やらに【俳臨した?】と聞いてみた。
先生達にあっけにとられる。何でそんな言葉知ってるのって。
まだですって言われた。
それから、何回か息み、長く息むと赤ちゃん苦しくなるので短く息んでって言われる。
そしたら、先生が【発露しました。】って言ったので、発露の意味を聞く。
もう引っ込まない状態のことを発露って言うんですね。知りませんでした。
このぐらいの時かな。膣の中に硬いものを感じる。
これ何って聞いたら、赤ちゃんの頭だよぉって言われる。
息んでいながら、ちょっとずつ赤ちゃんの降りてくるのを感じる。
そして、頭が出たときに、おっ裂けたねって冷静に思う。
それから、もう息まないでって言われて、ハッハッハッの短い呼吸をする。
 
陣痛が苦しかったおかげで産まれる10分を冷静に会話しながら迎えることができました。
2395g 46.2cm 胸囲33cm 頭囲30cm の男の子を産みました。
小さかったので楽な出産でした。
って、先生に言ったら、2400gぐらいあれば立派です。小さくないけどなって言われた。
人間、火事場のクソ力なるものが発揮できるんですね。
こんな私にもVBACに成功することができました。
しかも促進剤使ってのVBACは、これからVBAC希望の人には、
大きな大成功だったと思います。
こんな人もいるので、VBAC=危険とは思わないでくださいね。
帝王切開だって危険なんですから!!
 
出産終わって、先生が回診に来て一言。
【私の言うこと聞かなくて正解でした。今頃お腹切って辛い思いしてたもんね。
 京子さんの下から産みたいって気持ちが強かったから産めたんです。
 本当に良かった。産後違うからね。おめでとう】って言われましたとさ。