そう、ここが土方さんと私の秘密の場所。
このお店はもう潰れてる。
店先の軒先の屋根に空いた穴・・・・・・。
「ぷぷぷっ、土方さんが・・・・・・」
と口に出した瞬間、しゅん、となってしまった。
もう屯所に行くのはやめよう。
なんて思ってた時、
「お姉ちゃ~ん、遊ばなぁ~い」
声したほうを振り返る。
「ぷぷぷ・・・、土方さんじゃないですか。」
土方さんのバックに太陽があたって、
土方さんがなんだか、
「土方さん、発光してる。」
またおかしくなって笑ってしまった。
「なんだよ。いつもどおり元気じゃねぇーかよ」
「ほら、さっさといくぞ!こんなとこ・・・・・・。」
と、土方さんが手を引っぱった。
「・・・・・・土方さん・・・・・・
迷惑ならいいんですよ。
アタシ、土方さんに口止めとか言って・・・・・・
無理に抱きしめてもらったり・・・・・・。
あ、でも、もう屯所にはいきませんから―――ッ」
あれ・・・・・・涙でてきた・・・・・・
「ンだよ・・・そんなこと心配してたのか・・・
お前も知ってるだろ?
総吾はドS星の王子だぞ。
あいつ、お前をいじめて楽しんでるだけだ。まともにあいつの話まに受けてんじゃねぇーよ」
後ろを振り返って涙を拭いてくれる土方さん。
「・・・・・・だよ・・・」
「えっ・・・なんて?」
「・・・・・・い、いいか・・・一度しかいわねぇーから、よぉ~くきけよ・・・」
すぅ~っと土方さんが息を吸った。」
「おっ・・・俺のぉーかッ・・・かのッ――」
「あっれぇ~誰かと思えば土方さんじゃないですかィ。
どうしたんですかイ?」
沖田さんがひょっこり現れた。
「あれぇ?女となにやってるんですかィ仕事中に。
おぉーい、みんなァみてくれよォ土方さんが女とイチャついてるぜ」
「そ・・・そうごぉおおお~~!!!」
――私は、今日も屯所に通う。
土方さんに会いに・・・・・・
「土方さんは会議中ですぜェ」
と、沖田さんがアイマスクを押し上げながら言った。
「そういえば、土方さんとあんた、どんな秘密をもってたんでィ」
「あぁ、それは、
あの店じまいしてたお店のちょこっとでた屋根に、
土方さん刀が刺さって抜けなくなってて・・・・・・」
沖田の姿は、もうそこには無かった・・・・・・
エンド