「らんまん」に続いて面白さがブレない「ブギウギ」。
前年の「ちむどんどん」「舞い上がれ!」ともオリジナル脚本だったので
「展開が都合良すぎ」「ここでこの登場人物を死なせるか?」という印象が
残ってしまったんだけど、今年の作品はいずれも史実をもとにしているため、
もちろん少し大胆な脚色はあるにしても、安心して楽しめる。
今週は、いよいよ結核が悪化した愛助さんと、スズ子の悲恋が
真正面から描かれていく。
「カルメン」を翻案したミュージカルを、妊婦の状態で演じ切るスズ子。
誰よりも実現を喜び、鑑賞を望んでいた愛助さんだが、
生まれ故郷の大阪で余命いくばくもない状態になっていた。
そして本日、死の床からスズ子宛に最後の手紙を書く愛助。
ほぼ同じタイミングで産気付き、病院に運ばれるスズ子。
生命の灯火が大阪で消え、東京で生まれた…
ここは泣かずに見られなかった。
事実と異なっているのが明らかとしても、この脚色は
物語を盛り上げるためにどうしても必要だったろう。
明日、もうひと波乱ありそうだけど、
来週は「東京ブギウギ」らしい。
しっかり見ておかねば。