2004年に制作・放送された円谷プロ久々のテレビ版ウルトラシリーズ

「ウルトラマンネクサス」。

数年経って「ファミリー劇場」で全話録画しておいたのを、

ようやく全話見終えた。

 

初見の印象として「土曜の朝にこんな鬱展開のドラマを流すなよ」と

思っていたんだけど、久々に見返してみると、意外にもシリーズ構成が

第1話から最終回まで破綻していないのがわかる。

 

主役が(最終回まで)ウルトラマンに変身しない、

防衛隊や怪獣の存在はひた隠しにされ、偶然目撃した人は記憶を消される、

怪獣は数回に分けて連続で出現する…

ウルトラシリーズにはなかった、閉塞的で鬱展開の物語の中で、

主役の孤門一輝は人生をかき乱されながら、隊員として一人前になり、

シリーズ後半では交代したデュナミストを支えてゆく…

 

低予算、低視聴率でありながら、路線変更を拒み、

シリーズの色を貫き通したのはアッパレというべきか。

初めてウルトラシリーズを担当した川井憲次さんの音楽も出色だ。

 

もう少し時間を置いて、今度は劇場版「ULTRAMAN」から

見返してみたいなぁ。