『粉雪/レミオロメン』
が、流れた。


駱駝☆「懐かしいね。2人でディズニーシー行ったの思い出す。」

男猿★「え?この曲??聞いたっけ??」



記憶力のまるでない男猿★なんてこんなもんだ。


あれはまだ2人が付き合い始めて1ヶ月…ラブラブMAXだった時の話。


私の誕生日は奇跡的に男猿★の週休日だった。


誕生日の前夜。

男猿★「今から迎え行くから可愛い格好して待っとけ。」

と電話が来た。



しばらくすると仕事を終えた男猿★が迎えに来て、行き着けのBARに連れて行かれた。


2人、カウンターで呑んでいて

ふと後ろのテーブルで呑んでいるお客さんを見ると…

駱駝☆「先輩ー!!」

私と男猿★を紹介して引き合わせてくれた先輩カップルがいた!

駱駝☆「なんで?!今日仕事一緒だったのに何も言われなかった!」

「当たり前じゃん!男猿★が考えたサプライズなんだから!」
と、先輩が笑うと

店の電気が消えた。



そして出てきた
バースデーケーキ。

店内には大音量のバースデーソング。



男猿★「お前生クリーム苦手だから、チョコにしたよ。」

駱駝☆「そんなの覚えててくれたの?!」



大好きな人に囲まれたサプライズバースデーイブ。



バースデー当日は、
2人でディズニーシーに行った。


ディズニーシーのチケットが誕生日プレゼントだよ、なんて言いつつ、ちゃんと私が好きなアクセサリーブランドのネックレスもくれたし、ディナーもシー内で予約してくれていた。



申し分ない彼氏だった。





ディズニーシーでは無駄にはしゃぎまくって。

写真も撮りまくった。





誰もいない場所でチューもした(笑)








とにかく楽しかったディズニーシーの帰り。

車の中でずっと聞いていたのが、レミオロメンの粉雪。



実は車は借り物で。



車に乗っていたCDが、粉雪オンリーだったから…



エンドレスリピート(笑)



それでも

テンション上がってる私たちだから、

ガンガンに熱唱しまくって、何度も聞きまくった。





駱駝☆「忘れたの?あんなに熱唱したのに。」

男猿★「こなー!ゆきーだろ。こなー!」

駱駝☆「こなー!言いたいだけだろ(笑)」



2人の…

いや、

私の
思い出のうた。
なれそめ話はそんな感じで。

まー時はアッサリ過ぎて2人はアッサリ破局するわけだけど(笑)



その話はまた今度。






今日はお風呂の話。



うちのお風呂は
ちゃんと広い。

浴槽の縁には
CDプレイヤー。



最近のお風呂のお供は大塚愛。



別に聞かなきゃいいのに、男猿★はそれを聞いて

男猿★「あんないつも大塚愛だと覚えちまう!」

と、わけわかんない言いがかりをつける。



さすが、

広い家だけあって。



ちゃんと脱衣場もある。





お風呂は

仕事から帰ってだいたいすぐ入る。



そうしないと男猿★が帰ってくるし、私はお湯を毎回溜めるので、

男猿★的には「たまには風呂につかりたい」らしく、お湯を抜かないでいろと言う。



…他人がつかった風呂なのに良いのだろうか??


まぁ男猿★が良いっつーなら良いか!
てか私も男猿★なら許せるかも。。。





そんな感じでいつも通りお湯にもつかり、お風呂タイム終了ー。



脱衣場で着替…


ガラッ。



男猿★「おわっ!お前帰ってたのかよ!」

駱駝☆「わっ!」



ドラマ並みにベタなハプニングが発生(笑)





いくら以前は裸を見られた仲だって(コラ)

さすがに同居人な今は気まずいし恥ずかしい。



男猿★「なんで廊下の電気ついてねぇんだよ!お前いねぇと思ったじゃん!」

駱駝☆「節約だよ!まさかまだ帰ってくるなんて思わないもん!」

男猿★「やべーやべー。なんかドキッとしちゃった自分が嫌だ。」

駱駝☆「嫌ってなんだよ!」





ドキッとされても困るけど(笑)何とも思われないと寂しいから、、、いっか。
②のつづき

気が合う事がわかり、ますますメールや電話が増えた二人。



12月23日

二人の休みが合ったので、お台場までドライブした。



世間はクリスマスムード。



青く光るツリー

赤く光る東京タワー

黄色く光るレインボーブリッジ。



いつもギャイギャイ笑い合ってばかりの私たちも、

今日は違うムード。



ベンチでしばらく話をしていたが、妙な沈黙。



まさか。



もしかして。



この流れは。





こりゃー告られるんじゃないだろうか。





そう、初めてそこで予感した。



…が。



待てどくらせど
告白されない。



時間が刻々と過ぎる。








なぁんだ。
勘違いか。



駱駝☆「もう遅くなったし。タワーが消えたら帰ろっか。」

男猿★「あぁ…うん。」



そして



タワーの明かりが

消えた。



男猿★「…消えたな。」


…やっぱ告白じゃなかったのか。。

駱駝☆「じゃ、帰るか。」





ちょっと肩透かしを喰らった気がして、落胆している自分に気がついた。





私が立ち上がって歩き出したその時。



男猿★「お前…今まで散々な恋愛してたみたいだけど…。俺が幸せにしてやるよ。」



駱駝☆「…。」

言葉が出ない



くらい、



嬉しかった。



満面の笑みで、
頷いた。












お台場が



東京タワーが



二人の忘れられぬ場所になった。









今までにないくらい
幸せだった。

たぶん
一番幸せな笑顔を見せたはずだ。






嘘じゃないよ。
①のつづき



そんなふうに出会った私と男猿★。



しばらくは
たわいない
メール交換が続いた。



仲が深まったのは

職場の先輩の
サプライズバースデー企画。


男猿★と仲良くなったきっかけの先輩だ。



サプライズプランはこう↓

先輩の彼(男猿★の職場の先輩でもある)が先輩の誕生日に、一枚のチケットを渡す。

それは、
先輩が前から行きたがっていたスノーボードショーのチケット。



先輩と彼が座る席の隣には、私と男猿★がいる。

何も知らない先輩は更にびっくり、というわけ。



サプライズゲストに私と男猿★が抜擢されたのは、

私が先輩と仲良かったのはもちろん、

スノボ好きな男猿★が先輩の彼に誘われ、スノボを始めたがっている私を男猿★が誘ってくれたのだ。





ショーは夕方から。

私と男猿★は昼間に待ち合わせた。



映画を見て
先輩の誕生日プレゼントを買うためにショッピングした。



映画は
すごく面白くなかったんだけど(笑)


男猿★「イマイチだったな(笑)」

駱駝☆「あ、良かった。同感(笑)」



2人の意見は一致した。



そして誕生日プレゼントもまた…



男猿★「イマイチないなぁ。」

駱駝☆「ピンとくるものがねー…あ、これは?これ可愛い!」

男猿★「お!こういうの喜ぶんじゃね?!それいいじゃん!」

駱駝☆「ね!先輩絶対好みだと思う!」


満場一致だった(笑)




③につづく
そもそもの
私と男猿★との出会いは

ちょっぴり遡る。



ある日、
仲の良い職場の先輩から
バーベキューに誘われた。



バーベキューには先輩の彼氏と、その彼氏の仕事場の人達が1人2人来るとか。



楽しそう!
と、すぐにノった。



バーベキュー当日
待ち合わせに
大遅刻した人がいた。

先輩の彼氏いわく
「いつも遅刻する奴」
らしい。



そんな遅刻魔がいるんだなー。信じらんないなー。

とドン引きしてたら



その遅刻野郎が
現れた。


「すんっっませんでしたぁー!!」

そいつは
アスファルトに膝をついて土下座した。



えー
なにーこの人ー。





それが男猿★である
(笑)







車の中では
先輩と私がお菓子を分け合い、

先輩の彼氏とその仕事場の1人が場を盛り上げ、

男猿★は1人、
後ろの席で静かにしていた。



駱駝☆「お菓子どうぞー。」

人懐こい私がお菓子をすすめたら、

男猿★「あ、ども。」

すごい照れてた。



この人、
人見知りさんなんだなぁ。と思っ…



てた、

ら、



そうでもなかった(笑)







バーベキューが始まって、

お酒を呑んでワイワイしだしたら、

男猿★の印象はとてもノリが良いヤツになった。



男猿★「売店があるよ。なんか遊び物買おうぜ。」

駱駝☆「フリスビーとか?」

男猿★「そうそう。」

駱駝☆「あ、シャボン玉ほしい。」

男猿★「1人しかできねぇじゃん。…まーいっか。じゃあおいさんが買ってあげよう。」



そう言って、
首から下げる
赤いアヒル型のシャボン玉を買ってもらった。







2人の会話は
初日から自然体だった。






ただ、


まだこの日は


お互いに恋愛感情は皆無だったけど(笑)








なれそめ②に続く。