my precious memories
この春、静かに扉を閉じた
私の“宝物の部屋”。
10年以上、通い続けた
小さなストール専門店。
ahujasons gallery
初めて扉を開けた日から
時間の流れが止まるようだった。
そこに並んでいたのは
インド王宮御用達ブランド
“ahujasons” のショールたち。
手に取るたびに
色が語り、質感が記憶を包む。
あの色、あの手触り、
どれも私の人生の断片だった
通い続けたのは
ストールのためだけじゃなく、
その空間ごと、自分が満たされていたから。
ほんとは…
誰にも教えたくなかったんです。
通ってた人は、みんな思ってた。
あそこは私たちだけの“秘密の場所”。
でもね、
やっぱり誰かに見せたくなってしまうくらい
素敵すぎた。
一緒に選ぶ時間も、
巻いてみた時の「わぁ」って発見も。
ストールひとつで
こんなに人が輝くなんて、って。
お店を出てからの、お茶タイムも、
最高に楽しかった。
何気ない時間が、とびきりおしゃれに感じられた。
訪れるたび、
纏うたび、
その人が、ちょっとだけ誇らしくなって、
自然と笑顔がこぼれる。
そしてその笑顔が、
また誰かの大切な人を笑顔にしてくれる――
そのお店でたまたま出会う人と、
純粋に’それ、良いね！似合うね’
’これも、素敵ね！’って、
まるで、子供の頃に、
一緒に夢中になって遊んでいた時の
友達になってしまう
そんな“魔法”みたいなお店でした。
寂しくなるけど、たくさんの出会いと思い出を、
ストールを纏うたび、
思い出すんだろうな・・・
大切にしていきたいと思います。