今朝、母の鍼治療を待ちながら車の中で朝日新聞をゆっくり読みました。『天声人語』にメジロとスズメの話がありました。
 メジロは庭に来ると喜ばれるという句が紹介されたり、雀は余りに大衆的で「雀の涙」、「着たきり雀」、「雀の千声鶴の一声」と言われて軽く見られると書いてありました。
 その雀が立教大・岩手大が推計したらこの20年で6割減少していたそうです。一羽一羽数えたとは思えませんが…(・・;)。
 私達が子供の頃、ザルで罠みたいなのを作って米を餌にして捕まえようとしたことがありました。残念ながら一羽も捕まえることが出来ませんでしたがσ(^_^;)。
 その文章の最後に「この季節、寒気を防ぐために羽毛を膨らませる姿を“ふくら雀”と呼ぶ」とありました。「ふくら雀」本当に久し振りに聞く言葉です。
 私が高校生くらいの時に祖母に、私が当時は今からは考えられないくらい痩せていて寒がりだったので、下着や服を重ね着しているのを見て「わーふくら雀んごとたくさん着て~」って九州弁でよくからかわれていました。
 10数年一緒に住んだ父方の祖母ですが、殆ど毎日実家の仏壇に手を合わせているのに、余り思い出すことがありませんでした。今日の記事を読んでフッと思い出したのですが、そういえば12月17日が祖母の命日でした。
 脳溢血で半身不随になって寝たきりになりましたが、病院を嫌がり自宅で母が介護していました。少し痴呆は出ていましたが、嫁である母に動くほうの手で感謝するように拝んでその直後、珍しく雪が降った日に亡くなりました。
 マンションのバルコニーに時々雀が遊びに来ます。孫が落としたお菓子の粉をつついています。これからは遊びに来た雀を見たら祖母を思い出すだろうなぁと思いました。★