曇り空、孫は来ない、母の調子がイマイチで梅見に行けない、お部屋は綺麗(笑)…もう映画に行くしかないと思い、観てきました。前回『タウン』とどちらにしようか迷いましたが、今回も『HEREAFTER』と迷いました。結局『ウォール・ストリート』がもう終るかも知れないと思ったのでそちらを見ました。
 前評判どおり、とても面白い映画でした。株に興味がある、なしに関わらず楽しめました。前作『ウォール街』はもう20年以上前になるでしょうか?監督はオリバー・ストーン。
 物語は伝説のカリスマ投資家ゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)が刑務所を出るシーンから始まります。
 この20数年に起きた金融パニックを思い出させる、息をのむような駆け引きや裏切り、その複線に断絶した娘(キャリー・マリガン)との軋轢、その間で孤軍奮闘する婚約者(シャイア・ラブーフ)。オリバー・ストーン監督はリーマン・ショックがなかったらこの映画は作らなかったと言い切っています。
 アメリカ映画って裏切りあり、パニックあり、憎しみありの映画でも必ずひとりはホッとさせるキャラクター(今回は投資銀行の老人役のイーライ・ウォラック)がいるのが面白いですね。
 マイケル・ダグラスの映画は色々観ましたが、上手いけれど好きな俳優ではありません。でもこの作品ではプライド高そうな鼻、鋭い目、お金の亡者なのに、娘を思う気持ちが切なくて…この作品ではとても素敵に見えました。
 ニューヨークは大好きな街です。ウォール街も歩きました。「愛と欲望渦巻く…」というキャッチをどこかで見ましたが、私は人々が颯爽と歩いていて活気溢れる、元気になる街だと思いました。
 映画はスピード感溢れる展開で、興味津々楽しみました。後味も良く、娯楽映画としてはとても面白かったです(≡^∇^≡)。★