息子たちがサポーターの一員となって応援してきた『レオニー』が公開されて一週間がたちました。やっと両親、妹のスケジュールが合ったので今日観に行ってきました。チケットは息子たちがプレゼントしてくれました。
 有名な天才彫刻家イサム・ノグチの母レオニー・ギルモアの生涯を描いた映画です。イサム・ノグチは・父野口米次郎(中村獅童)とアメリカ人の母・レオニー・ギルモア(エミリー・モーティマー)がアメリカで出会い愛し合って生まれた子供ですが、父は母子をのこして日本へ帰国。その後、シングルマザーになった母レオニーが幼児を連れて日本に来て、言葉も、習慣も違う国で、夫以外の人たちの人情に助けられながら苦労してイサムを育てました。100年前の事です(実際にはその後、妹も生まれるのですが…)。
 レオニーは信念をもった強い女性に描かれていました。レオニーの「わが身の不幸を嘆くよりも、潔く運命を引き受け、自分らしく生きていこう」という信念はこの作品を7年以上あたためてきた松井久子監督のメッセージそのものだと思いました。
 前半は何かドキュメンタリーを観ているような感覚になりましたが、イサムが生まれてからのストーリーにはどんどん引き込まれました。アメリカで医大に通っているイサムに彼の絵の才能を信じ芸術家になるように言う母親の強さに感動しました。
 前半が少々長く、後半少々忙しい展開で物足りなく感じたのは私だけだったでしょうか?
 これは日本人監督の映画ですが、殆どが英語での会話で日本語の字幕が出るので不思議な感じでしたが、中村獅童・原田美枝子・竹下景子さんたちを含めた日本の俳優さんたちが英語らしい発音かどうかは別にしても、ハッキリと分りやすく話していて感心しました。
 エキストラとしても協力した息子たちの出たシーンは残念ながらカットされたようでしたが、彼らのような若者まで巻き込んで多くのサポーターを得て公開された作品です。たくさんの女性に是非観て欲しい映画だと思いました。★