元旦に卒業生や今いる生徒さんからもたくさん年賀状を頂きました。どれも一生懸命に書いてくれてとても嬉しい年賀状なのですが、その中で一番嬉しかったのはK君からの年賀状でした。
 彼は卒業しても毎年年賀状を送ってくれます。卒業してもう何年になるでしょう。去年までは「まだ道に迷っています」という文面でした。
 彼は兄弟で英語教室に通ってきていました。2歳違いの弟は野球少年でスポーツ万能、両親の期待を一身に受けて明るくノビノビとした少年でした。
 K君が中学2年の文化祭の頃から学校へ行かなくなりました。英語教室は一日も休まず通ってきます。問わず語りに学校で「女子がうるさくて行きたくないんだ」と言いました。どちらかと言えば静かでPCやオーディオ機器等のことに詳しくて、私がPCの不具合などを相談すると一生懸命に説明してくれる優しい少年でした。
 お母様も悩んで相談にいらっしゃいました。長いお付き合いだったので、お母様には「責めたりしないで静観し、話を聞いてあげてください。そして弟さんと比較しないで下さい。」とお話しました。そうして下さったのでしょう。しばらくして彼は保健室にだけ行くようになりました。
 英語教室を卒業しても、お母様から様子は聞いていましたし、彼も年一回ではありますが、年賀状を書いてくれました。道に迷いながらも高校は卒業し、今年“情報処理の専門学校に通っています”と言う年賀状が来ました。
 英語教室を卒業しても心配な生徒が何人かいますが、彼は自分の得意分野に進んだ事がわかってとても嬉しく思いました。K君はとても素敵な少年でしたので、きっとそのまま素敵な青年になっているだろうと想像して幸せな気持ちになっています。★
 
ザ★教育ママ-子どもたちに英会話の楽しさを伝えたい-