このところ忙しくて映画を見る時間がありませんでしたが、今日は朝ちょっと時間が出来たので話題の「沈まぬ太陽」を見てきました。映画館は最近には珍しく満席…関心の高さが感じられました。
 映画は10年位前に週刊新潮で連載された山崎豊子作の同名の小説を映画化したものです。当時も随分物議を醸し、何回も映画化の話が出ながら実際には実現しなかったのを、角川映画が実現させたものです。
 映画に出てくる国民航空は、現在年金問題で話題のJALを連想させ、実際に御巣鷹山の航空機事故の様子や遺族対応などがストーリーに出てくることからも、誰しも実話なのかな…と思ってしまいますよね。
 映画の一番最後にフィクションであることが明記されても、大半の人がそれを見る前に席を立っていたので余り効果が無かったように思います。
 実際には渡辺謙が演じた労働組合の委員長でモデルになった人がいたようですが、食い違う部分も多いと聞いていたので、私は100%実話である…とは思いませんでした。
 飛行機の発着のシーンはJALの協力が得られず海外でCGを使って撮影するなど苦労があったようですが当然のことだと思います。
 実話かフィクションかは別として、主人公の仕事への姿勢や生き様、ナイロビの沈む?夕日の美しさも含めて3時間22分…あっという間に感じるほど引き込まれました。ただこの映画が公開されるのが何故今の時期なのか…今の時期だからこそ公開の意味があったのか…友人・知人に“JAL”関係者がいる私は複雑な思いで鑑賞した映画でした。★

映画『沈まぬ太陽』オリジナル・サウンドトラック