kヒコの中学時代1  から読まれると、

話の内容をより理解できます。


kヒコの中学校では、1年のときに”花背山の家”

という施設で、宿泊もかねて(くだらない)総合学習的な、

自然と触れ合うようなところへ行く習慣がある。

今でもその習慣が続いてるかはしらんが。


じつは、ここの施設には小学校のときから何度もいっている。

とくに、4年生以降は毎年秋に行ってたくらいよくいった。

今回の場合は、中学に入ってからかなりはじめの方に

あったイベントなので、親睦会もかねてたのかもしれない。


そこで何をしたのかはあまり覚えてない。七宝焼きで

ドラクエにでてくるシンリュウを作ろうとして、

うまく出来なくてわけがわからない模様をになった事しか

覚えてない。それほどまでにくだらない、くだらなすぎて

涙が出てくるような行事だったのだ。


ただ、夜中のことだけはよく覚えている。

修学旅行のときみたいに、夜中になると部屋でお菓子を食って遊んだり

他の部屋に行ったりしていた。


kひこは、コンビニで買ってきたお菓子を、友達と食べていた。

お菓子を食べた後に出るゴミは、シーツの裏側に隠した。

朝になったらかばんにしまおうと思っていた。


そこに、風の噂が入ってきた。


どうやら他の部屋の人が、先生に見つかり正座させられて

説教を受けているらしい。しかも、普段は温厚な先生が

ブチギレ、何発かシバかれたというのだ。


そろそろやばいな、おとなしくするか・・・と思い、

眠りにつこうとした。

数分後、

先生が見回りに来た。


どうやら、さっきしかられたやつがいるので、念のために

他の部屋も点検に来たらしい。


先生は、シーツの点検をするという。

そう、あの、お菓子のゴミを隠しているシーツだ。

もしあれが見つかったら、kヒコも・・・・・・


先生がシーツをはがせという。kひこは内心氷のようになる中

シーツをはがした。

部屋の真ん中にシーツが集められていく・・・・


kひこは、どうしようか考えた。

このままはがしたら、中のゴミがばれてしまう。

どうすればいい、

枕の下に隠せばいいのではないか?

でも、隠すときに音が鳴ったらばれるかもしれない・・・


こういうときは、どんな些細な音でも過敏に反応してしまう

ものだ。



そのとき、先生が急に「おとなしくしとけよ」

見たいな事を言い残して、部屋からでていった。

どうやら、他の部屋の人が何かをやったらしい。

ほんとうに心底ほっとした・・・・・

おとなしく静かな眠りについた。




続く