京都市内のほぼ真ん中を流れる川である。

これから話すことは、関西人以外はほとんど理解できないかも

知れないんで、よろしゅうです。


鴨川にはいろんな顔がある。

同じ川でも、場所によって景色は様々に変化し、

いろんなおもろいものを見せてくれる。

kヒコは、鴨川は京都の顔だと思ってる。


たとえば、河原町という京都の繁華街があるが

その周辺は若い人が多い。

夜に行くとカップルがたくさんいる。


抱き合ってるカップルや、濃厚なキスをずっとやってるのや

寝ながら上に書いた事をしているのや・・・


うらやましいと同時に、そういう人を見ていると

言葉ではうまく言い表せないが幸せな気分になる。

絵にしたいくらいである。


京都には、陽の部分と影の部分がある。


陽の部分は主に観光地や繁華街が集中する

裏道に入ると、住宅街があり、夕方に行くと

ご飯を作るにおいがしていて情緒的だ。

きれいな部分である。


影の部分は、無機質な工場や倉庫が密集し

陽の部分よりも町並みが整備されておらず、

排気ガスで少し建物や道路の柵が黒っぽく見える。

しかも、在日や部落といった問題地域もあり

実際危険なところもある。


陰と陽の境界線は、京都駅を境にしてわかれ、

京都駅より北の地域は陽

南は陰の地域だ。


南側の鴨川を見てみよう。


南側の地域に入った瞬間急に鴨川が汚くなる。

北側から流れたゴミがたまっており、

河川敷も整備されておらず、汚物が落ちていて汚い。

生活排水が普通に川に放流されている。


今日実際そこにいってきた。


でこぼこの道には大量にうんこが落ちており、

草が伸び放題で、場所によっては河川敷が川に流れ込む

水路で寸断されたりしている。


悪路が多く、まるで障害物競走。


走っていると、巨大な排水路があった。

上には橋がかかっており、少し薄暗い。

大きさの割りに水量が少なかったので、少しおくに

入った。しばらく進むと、

下水溝の排水口が3つほどあり、巨大な鉄の扉でふさがれており

その下のわずかな隙間から水がちょろちょろ流れている。

その3つの水の流れがある地点で合流し、川に向かって

流れていく。

そして、川と排水が交わった瞬間、なかなか消えない小さな泡が

いくつもうまれ、はるかかなたまで流れていくのだ。

水が流れてないところには、ホームレスがそこで寝てたのか、

ぼろぼろになって黒ずんだ布団が置かれていた。


私は、そこで写真をとってその写真をペンで描きたい衝動

がおきた。


なんか、都会の裏側を見てしまった感じで、華やかな都会も

この汚く醜いものの上に成り立っているんだなと。

(又はその逆も)

感じたのだ。


みんなが京都といっている陽の地域に観光に来たなら

ついでに京都駅以南、影の地域も見てほしい。

紅葉や寺だけが京都ではない。

そこの汚く醜いところをみたならば、

あなたは本当の京都を感じ、そのコントラストの差に

心を動かされるはずだ。


kヒコはいつかそこに行って写真を撮るつもりでいる。