しばらくして話をした
手術とゆうのは
俺を安心させるためについた嘘だった
りなは悪性のガンだった
いろいろな場所に転移していて
どうすることもできなかった
だけど俺はりなが生きると信じていた
その日から俺は病院に
寝泊まりするようになった
夜の仕事があったから
あまりいれなかったときもあったけど
仕事が終わったら
そのまま病院に行っていた
常にりなの傍にいたかった
傍にいてりなの介抱につとめた
正直、睡眠不足や疲労で
精神的にも体力的にも辛かった
けど、りなの笑顔が見たくて
りなの前でバカなことばかりしていた
だんだんりなは笑うようになって
体調も少しずつ良くなっていった
笑うりなを見ていたら
辛いのもへっちゃらだった
毎日お互いのその日の気持ちを
アルバムに書いて写真をとって交換した
笑顔や変顔、怒った顔
りなのいろんな顔を見て毎日笑っていた
ある日のこと
呼吸がいつもより速く、脈拍も速かった
いつも通り朝・昼・晩と体温を測っていた
その日はいつもより体温が1度高かった
だいたいいつも体温は同じだったのに
おかしいなと思っていた
もしかしてもう危ないのかな?と
少し不安になった
次の日の朝
りなは発作を起こした
大事には至らなかったが
そこで初めて知ったのが
余命が後1週間だった
りなは余命を黙っていた
病院で会ったときには
すでに余命1ヶ月だった
なぜ医者がずっと
病院に泊まらしてくれるか
そこでわかった
いつも笑っていて
冗談をゆうりなを見ていて
余命1週間だなんて信じられなかった
余命が残り少ないことに気づけなくて
自分を責めた
あれだけずっと傍にいたのに
気づけなくて悔しかった
それから24時間、一時も離れなかった
抱き締め合いながら
キスをして毎日寝ていた
たまに怖いといって
泣きながら抱きついてきて
俺の胸の中で寝ていた
いつものように寄り添って寝ていたら
りながいきなり抱きついてきた
寒いといって震えだした
不気味なすごく嫌な予感がした
俺は手を握り締め
何度も「りな!」と叫んだ
心拍数が以上に上がったり下がったりした
すぐに医者がきた
医者はもう手の施しようがありませんと言い
静かに病室を出て
2人っきりにしてくれた
りなは小さい声でゆった
「こんな私を愛してくれてありがとう」
「私の分まで長く生きて
世界で1番幸せになってな」
「いつも空から見守ってる」
「誰よりも幸せやったよ」
「私は祥矢と出会えたことで幸せになれた」りなは泣きながらも笑顔で伝えてくれた
「いままでありがとう」
「愛してる」
最後にりなは俺を抱き締めキスをした
病室にピーとゆう音が鳴り響いた
俺は泣き叫んだ
何度もりなの名前を呼んだ
手を握り締め
抱き締めながら泣いていた
涙が止まらなかった
ただ寝ているようにしか見えなかった
そうであるようにと願った
だんたん冷たくなるのがわかった
その時、突然握っていた手を
りながすごい力で握り返してきた
俺は生きている
願いに答えてくれたと思った
けどそれは違った
後で冷静に考えると
ただの死後硬直だった
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