残暑が続きますが、「食欲の秋」と呼ばれる季節になりました。
暑さが落ち着き、活動量が増えると子どもたちの食欲もだんだん増えてくるようになります。
給食にも秋の味覚をとりこみ、季節を感じることのできる給食づくりにしていきたいと思っています(^^)
秋の味覚を楽しもう
~お米~
日本人の食生活にかかせないお米は秋に収穫されます
ご飯は炭水化物の中でも、消化吸収率が高くエネルギー源としてすばやく身体に取り込まれ、脳や筋肉の活動を支えてくれるので成長期の食事にかかせない食材となっています
豚肉などに豊富に含まれるビタミンB1と組み合わせると、ご飯に含まれる糖質をより早くエネルギーに変えることができます
~きのこ類~
食物繊維を豊富に含み、腸の老廃物を掃除して腸内環境を整えたり、動脈硬化や高血圧の予防にも関わっています
身体にとって良い働きが多いのですが、繊維を多く含み加熱してもあまりやわらかくならないので子どもにとって比較的に食べにくい食材です
きのこ類を使うときには長さを短くし、しめじなどはさくことで噛みやすく、食べやすくしましょう
~さつまいも~
ビタミンCを豊富に含み、皮にも栄養が多く含まれているのが特徴です
ビタミンCは加熱に弱い栄養素ですが、さつまいもがもつ「でんぷん」に守られるので加熱調理をしても十分にビタミンCを摂ることができます
また食物繊維も多く含んでいるため便秘の解消にもつながります
さつまいものでんぷんは加熱することで甘みがより増す食材なので、ごはんだけでなくおやつにも適しています
*食欲が増えるこの季節だからこそ、うまく秋の味覚を取り込み子どもたちの「おいしい」という食への感情や興味をより一層引き出していきたいですね(^^)
≪レシピ紹介≫
豚肉とちくわのおかか煮
材料 子ども2人分(大人1人分)
・豚肉 60g
・ちくわ 1本
・玉ねぎ 1/4コ(60g)
・人参 20g
・しめじ 20g
・小松菜 30g
・だし汁 300ml
・薄口しょうゆ 大さじ1
・砂糖 小さじ1
・かつお節 6g
作り方
1.玉ねぎと人参は皮をむき、しめじは石づきを切り落とし、小松菜は芯を切り落とし、全てきれいに洗う
2.玉ねぎは一口サイズ、人参は厚さ約5mmのいちょう切り、しめじは食べやすくするために長さを1/3にする、小松菜は長さ約2cmに切る(小松菜の葉の部分は少し刻むと食べやすくなります)
3.ちくわを6等分に切る
(乳児さんの場合、噛み切ることが難しいので縦半分に切ってから幅5mmに切る)
4.豚肉を一口サイズに切る
5.鍋にだし汁、玉ねぎ、人参、しめじ、小松菜の軸の部分を入れて火をつけ中火でやわらかくなるまで煮る
6.やわらかくなったら豚肉を入れて火が通るまで弱火で煮る
7.豚肉に火が通ったら、小松菜の葉、ちくわを加えて小松菜の葉がやわらかくなるまで弱火のまま少し煮る
8.最後に薄口しょうゆ、砂糖、かつお節を加えて味を調整したら完成
*ひかり保育園の子どもたちは和食が好きな子が多く、煮物のおかわりもたくさん食べてくれています(^^)
おかか煮は、だし汁にプラスでかつお節を入れることで、より風味がでるので調味料の使用量を少し抑えることができます
ちくわも入っていて食べ応えのある煮物ですがあっさりとした味なので食べやすい煮物になっています
ぜひお家でも作ってみて下さい
*夏祭りでお渡ししたアンケートの中から今月も1つレシピを紹介したいと思います
≪レシピ紹介≫
わかめスープ
材料 子ども2人分
・カットわかめ 小さじ1
・好きな野菜(2種類程度) 約50g
・だし汁 250ml
・薄口しょうゆ 小さじ2
・砂糖 小さじ1/2
・ごま油 小さじ1/2
作り方
1.カットわかめを水でもどし、やわらかくなったら食べやすい大きさに刻む
2.鍋にだし汁、好きな野菜をいれて野菜がやわらかくなるまで中火で煮る
3.やわらかくなったら1のわかめを入れて少し煮る
4.薄口しょうゆ、砂糖、ごま油を加えて味を整えて完成
*かつお出汁は「和」のイメージが強いですが、ひかり保育園ではごま油を入れることで中華風に仕上げています
野菜の組み合わせは自由なので好きな野菜をいれて作ってみて下さい(^^)
*今回はわかめスープのレシピを紹介しましたが、野菜スープの味付けも基本的にはわかめスープと同じです
給食の野菜スープに使う野菜は3種類で合わせて約60g(子ども2人分)です
わかめに含まれる塩味が野菜スープには無いので少し薄口しょうゆの量を増やして調整してみてください☆
今日は防災の日!!
防災の日に合わせて、災害訓練をしました。
避難が終わった後、電気も水もガスも止まったらご飯どうしよう?ということを幼児部さんと一緒に考えました。
保育園の給食も今日は非常食メニュー。
今日の給食で食べるアルファ米に水を入れる様子を見たり、
缶詰は長く保存できることも話しました。
アルファ米は食感などが少し違いますが、みんな「美味しい」と気にせず食べていましたよ!
幼児部さんは食器も災害時を想定して紙皿や使い捨てのお椀で。
柔らかい紙皿で持ちにくかったり、お汁を倒したりとハプニングもありましたが、
普段給食ではでないパイナップルの缶詰はみんな嬉しそうでした(^^)
災害はもちろんない方がいいですが、こうした経験をする中で停電などの非常時を少しでも理解したり、初めてじゃない安心感が芽生えているといいなと思います。
「お家でも準備しておくことが大切!」と話したので、是非子ども達と災害時のお家のご飯や備えについて話したり、一緒に準備したりしてあげてくださいね。