お疲れ様です。

やっと雨が上がった京都です。

今日の昼に作った鮭と新玉ねぎのペペロンチーノ。緑は、イタリアンパセリです。

最近作ったパスタの中では最高傑作。

🍝🍝

今日の午前、遠隔地の生徒とオンラインでホームルーム。

この生徒(今年度、受験)、よく頑張っている。

冬の終わりに本格的に始動して、この春にちゃんと頑張れているので、学力は瞠目するくらいに伸びている。

事務的な連絡の後に、英語(基本動詞のややこしい使い方など)を少々レクチャー。そして、雑談になった。

「あなたは勿論『自分のために頑張る』ということでいいんだけど、あなたが頑張ることによって、おそらくご両親もとても嬉しいはずです。妹さんだって、頑張ってるお姉ちゃんを眩しく見つめているかも知れない。で、遠く離れた京都に暮らしている私もあなたの頑張りがうれしいし、『自分も頑張ろう』と思わせてもらってます。あなたを担当している講師たちもきっと私と似た思いだと思うよ。たとえば千葉で一人暮らしをしている(東京理科大在籍の)黒田だって、あなたが頑張ってるのを見て、きっと喜んでるはずです」

その生徒は、「はい」と明るい声で応えた。

何が言いたいかと言うと、と僕は前置きを入れてから、

「あなたが頑張ることによって、あなた以外のいろんな人の気持ちが明るくなる。遠く離れた場所にいる誰かの心が温かくなるということがあるんです、きっと」

そう言った。

「はい」

「大学受験は殺伐としたものなんかではなく、実はとても温かい物語を生み出し得るものなんだと思うよ、私は」

大学受験。

競争と言えば競争と言えなくもないけど、本質的には「そうじゃない」と僕は思います。

自分の一度きりの人生を(精神的に)より豊かにするための、ひとつの手段。それが勉強であり、いつしかその手段という意味も消えて、習慣になったり、はたまた楽しみへと昇華したり……人によって、姿かたちを変えてゆく。

無論、

「勉強なんて、俺の人生には要らねえよ」

っていうスタンス、スタイルも全然あっていいと思いますし。

多様性、多様性って五月蝿く言うわりには、都市部では「小学5年あたりからは塾に通って私立中学(または、公立の中高一貫校)を目指すのが当たり前」みたいになっちゃってる。アホか、と……。親主導のお受験(僕の身内にもそういうタイプの教育ママゴン教育パパゴンがいますけど)、ホンマにダサいと思います。

「(勉強は)絶対やんなきゃいけないもの」
として、小学生を塾漬け・勉強漬けにするような親が僕は大嫌いなんですよね。

勉強はそんなに寒々しいものではない。元来、温かいものなんだと思ってます。