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2006年8月に母は肺がんと診断される。これは偶然が重なった。
元気な母は 腰こそ曲がっているが 外出が好きだった。
オシャレも大好きだ。が、家の中に 閉じこもり ベットにいる事が多くなった。
私は 外に連れ出そうとするが 断られる事が多かった。
テレビに スッポンがいい。元気が出る。と聞くや 百貨店に買いに走った。
京都で 有名なスッポンの店の スープの缶を飼ってきた。
小さなジュース缶ほどが 840円だった。
高いが これで 母が元気になるならと思った。
毎朝 温めて飲んだ。おいしいそうだが 元気にはならなかった。
医師には 掛かっていた。薬と スッポンスープを 3.4ヶ月くらい
続けていた。

母も これは普通ではないと感じたらしい。
医師も 薬を変えても 回復の兆しがない事を不思議に感じるようになった。
医師は 血液検査に 腫瘍マーカーを加えた。
結果が出た。医師は 私に来るよう母に伝えた。
が、母は私に言わなかった。

医師からの電話で 私はすぐに医院へ行った。
沢山の説明を聞き ガンの疑いがある。大きな病院で調べた方がいい。
医師の言葉を聞いても 納得は出来なかった。
とにかく すぐに病院へ連れて行くからと 紹介状を書いてもらった。
ネットで 腫瘍マーカーを調べて見るもCEA17.5の意味が分からない。
血糖なんて もっと大きく上だって 境界地だから。って先生いったじゃない。
マーカーは 標準が 5.0 そんなに心配しなくとも。

意味なく 大丈夫 大丈夫と 言い聞かせていた。
この日からが 始まりだった。