同室だったHさんの話。私より遅れる事1週間のち退院した。
Hさんからのメールでオッパイに水が溜まっているらしい。
苦しい胸の内を知った。うまくいくといいな。

彼女は同室の中で一番の長くいた。
オッパイのドレーンが抜けない。リンパ液が減っていかないため退院できない。
「皆さん、先に退院される。私も早くしたいけど…。」と言っていた。
私とWさんは「今更 急がずに確実に治してからの方がいいよ。」と。
彼女もそうしようと思っていると話していた。

私は先に退院した。そしてHさんとWさんと後から入院して来たUさんが残った。
Wさんは私と一緒に退院するはずだったが。

Hさんは乳がんが分ったのは風呂場の掃除をしていた時にひっくり返った。
その時オッパイをいやと言うほどに打った。それから数日後オッパイに違和感を感じた。
しこりがあった。それまでオッパイは自己検診をよくしていたと言う。

病院で見てもらうとおっぱいの先から液が出た。
紹介されてこの病院に来た。
オッパイを打った時にガンが破裂したらしい。破裂がなければそれだけを取ればよかったがHさんのがん細胞はリンパまで入っていた。

Hさん曰く風呂場でひっくり返らなければ見つからなかっただろうと。
Hさんは私が帰る少し前から点滴の抗がん剤が始まった。
これが決まった日 Hさんは泣いていた。
先生からカツラの準備がいると伝えられた。
2週間に1度を8回。12月~3月まで春になる頃には終わっているよ。
それでこれからの生活が安全なら頑張ろうよ。
私とWさんはHさんは励ました。
1回目の点滴は何事もなく終了した。