昨日 退院した同室のWさんから電話があった。
彼女のオッパイが赤く熱を持っているというのだ。
彼女は 「私のオッパイが赤く触ると痛いの。」 と言う。
「ごめんね。誰に話していいか分らなくて。」と。
彼女は他の病院で2年前に右乳房の手術を受けたが痛いのが今も続いている。
それで先生の評判を聞きこの病院に来たのだ。
部分麻酔で手術を受けた。通えるなら日帰りでも出来るほどだと聞いていた。
彼女の場合は抜歯が済んで帰る予定だった。
だが1週間後彼女のオッパイに異変が生じた。
赤くなって痛みを伴った。先生は検診に来られたときに異常に気づかれて
傷口から中のものを吸収するタンポンと呼ばれるものを入れた。
その時の痛みはすごかったらしい。そして点滴が始まった。
2日間は1回。3日から2回だった。私と一緒に退院を迎えるはずだったが
彼女の入院は延期された。昨日退院出来ると嬉しそうにメールをくれたのに。

私は彼女に「私達は何でも初体験なんだから先生に聞かないと。」と言った。
彼女は「先生は見て帰っていいと言ったから。」と言う。
その時は大丈夫だったにしろ今日は痛いのなら早く聞くべきではないかと言った。
彼女の次の診察日は2月8日だと言う。それまでのは日が空きすぎる。
彼女は明日先生に電話をする事にした。

私は明日退院後、初めての診察日だ。
抗がん剤かホルモン剤の影響か舌が痛い。
痛さは何もしなくてもすごく敏感になったのかヒリヒリではなくピリピリといった感じだ。のども痛い。風邪を引いてすごく咳が出た後のあれたような痛さだ。
何もかもが初めての経験だから怖い。
私はこのまま生きたとしても社会復帰は出来ないのだろうか。
いつまで生きられるのだろう。私のガンは初期で手術をすれば終りではなかったのか。
不安だ。負けてはいられない。

※ホルモン剤   ノルバデックス20mg      朝1錠
 抗がん剤    ユーエフティカプセル100mg  朝・有2錠