5日(月曜日)の夜に看護士さんから電話があった。

「病理検査の結果が出ましたので今から来てください。」


ガーゼ交換が8日(木曜日)だった。
私は病理検査の結果は電話で知らせます。と聞いていた。

≪アー。悪いものが出たんだな。≫

この日は夕方から雨が降っていた。
電話を受けてすぐに車を運転して病院に向かった。
2時間以上待っていた。他の患者さんに話し掛けた。

≪手術をされたのですか。≫

もう1年になる。今日は定期検査に来た。もう手術は終わったのか。

と聞かれた。私は今日呼ばれた事。急な呼び出しなので多分そうだと
思う事を話した。そして案外平常心なのだと言った。待ち時間を話を
する相手がいたので助かった。
1人でぼんやり待っているのは辛かったと思うから。

最後に呼ばれた。私が呼ばれるちょっと前に
お見舞の方は時間ですのでお帰りくださいと放送が流れた。
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診察室に入って行くと先生が言われた。

「出たわ。ガンがあった。」

≪そうですか。≫
と答えた。本当に動揺もなく平常心だった。
覚悟は長い期間に少しづつしていた。
でも、そうではないように。絶対にそんな事はない。
変な確信じみたものがあった。今はとても切ない。
だけど止まってはいられない。
平常心だけが私を支えてくれる。
明日はいい天気だろうか。と不意に思った。

先生はガンの種類や何処にあるかを丁寧に言ってくださった。
そして私にどうするかを聞かれた。

≪私は分りませんので先生にお任せします。≫
と答えた。

ガンの種類は非浸潤性乳管ガン。3mm。0期。

「細胞検査の為の手術の際に大きく取ったが乳輪の真下にある為
取り切れていないものがあるので再手術が必要だ。
その際にもう片方の乳房にも同じような結果があるので、一緒に手術しよう。」
と先生は言われた。

非浸潤性乳管ガンは浸潤性乳管ガンに移行する場合がある。
今ならリンパ節郭清はしなくてもいい。私は早く手術をしようと思う。

この事を知ってから2日目になるが涙は出ない。
平常心かと聞かれたら、ほぼ平常心だ。
でも前の手術を思うとメチャ怖い。本当に怖い。非常に怖い。

私のオッパイへ
私と一緒に頑張って!!