自分の正体は、脳を走る電気信号のようなものだと思います。
自分の体だとはいえ、私は胃じゃないし、私は手足でもない。
胃や手足など、動物としての体を守っていくために積み重ねられる緻密な判断や推理…それが「私」とかって一人称を使っている自分の正体だと思います。
餌があれば食いつく、敵が来たら逃げる、のような動物としての判断や推理が信じられないくらい高度に複雑に発展したため
まるで自分が特別な存在かのように思ってしまうけど、
自分は、さっき潰したハエ、昨日抜いてどこに捨てたかも覚えていない体毛…それらと同じなんだと思います。
いつ「運命の一撃」を受けてしまうかわからない。
一撃がなくても、病気など自分に原因があるものなどのため、いつ終わってもおかしくない電気信号なのです。

こんなに感性豊かで努力家な電気信号なのに、いつか終わってしまうことが残念で仕方ない!
この事実に子供の段階で気づけていたら、私は絶対研究者を目指していただろうと思います。
自分達の文明の発展や謎解きに寄与できる功績は、いつか途絶える電気信号にこの上ない名誉と安心をもたらしただろうに…