オーケストラの105人 /カーラ カスキン

■だいめい -- オーケストラの105人
■おはなし -- カーラ カスキン

■え -- マーク サイモント
■えほんの大きさ -- 23 x 17.5 cm


□あらすじ□

金曜日の夜、オーケストラのメンバーは、

演奏会のための準備を始めます。

シャワーを浴びて、着替えをして・・・。

□感想□

この本は、105人のオーケストラメンバーの、
オーケストラ演奏会までの準備を描いた絵本になっています。

105人もメンバーがいると、ひとりひとりの準備の仕方も

色々合って、まさに十人十色といったところです。

シャワーを浴びたり、下着を着たり、

その一つ一つにユーモアが溢れています。

演奏の場面もいろいろな楽器が沢山描いてあり、

『あの電車で演奏会場に行った人は、この楽器を演奏してたんだ!』

と言う新しい発見もあります。


小学生の頃に、芸術鑑賞会と言うものがあり、

人形劇や、舞台は興味津々で見ていたのですが、

演奏会となると、『つまらないなー』と思っていました。

その頃に、この絵本と出会っていたら、

少し見る目が変わっていたかも知れません。


文章量も多く、絵本としては比較的地味な印象がありますが、

なんでもない普通の人が、それぞれ演奏会のための準備をし、

神経を集中させていく。そして、それが合わさることによって

初めて1つの音楽になる。そんな様子が伝わってくる本です。


もくもくやかん (講談社の創作絵本シリーズ)/かがくい ひろし
¥1,575
Amazon.co.jp

■だいめい -- もくもくやかん
■おはなし・え -- かがくいひろし
■えほんの大きさ -- 26 x 21 cm


□あらすじ□
かんかんでりの、ある日のこと。
やかん、ポット、じょうろ、きゅうすがあつまって……
さてさて、なにがおきるのかな?
(絵本のカバーより)


□感想□
とても力強い絵柄で、
とにかく、やかんの表情がなんともいえません。
登場人物たちの、一生懸命な様子が伝わってきます。
そんな表情にひかれながら、
一体何が起こるのか、
ページをめくりながらワクワクします。


前半は、暖色系の色合いなのですが、
後半は、やかんたちがやってくれたことで、
寒色系の色が加わります。
それがなんとも言えずさわやかで、
すがすがしい気持ちになれます。


真夏の暑い日の夕立。
子供の頃は、雨匂い・雰囲気が
大好きでした。
びしょびしょになりながら
友達と笑い合って下校した懐かしい気持ちを
思い出させてくれる1冊です。

スノーマン/レイモンド ブリッグス
¥1,680
Amazon.co.jp

■だいめい -- スノーマン
■おはなし・え -- レイモンド ブリッグス
■えほんの大きさ -- 30 x 21 cm


□あらすじ□

男の子が朝目覚めると、辺りは一面の銀世界。

男の子はスノーマン(雪だるま)を作り始めます。

出来上がったスノーマンは外に一人ぼっちで立っていて、

夕食のときも、眠るときも男の子は外が気になります。

その日の夜、ベッドから抜け出して

自分の作ったスノーマンを見ると・・・・


□感想□

最近暑い日が続くので、季節外れではありますが、

この本を選んでみました。

まるで漫画のような、細かいコマ割で、軽快に物語が進みます。

この絵本の絵は色鉛筆のようなもので描かれています。

いくつもの線が重なり、なんともいえない温かみが感じられます。

まるでスノーマンと男の子の気持ちを表しているようです。


こどもの頃に夢見た出来事がこの絵本の中で起こります。

スノーマンと男の子の秘密の冒険は、

いつまでも終わらなければ良いのに、と思うくらい

ひとコマひとコマが楽しい出来事満載です。


男の子は自分の世界をスノーマンに案内してあげて、

スノーマンは最後に男の子にお礼をします。

そんな姿に友情というか、信頼関係を感じるのは

私だけでしょうか?


最後は、大部分のかたが想像するような形で終わります。

『桜は散る直前が一番美しい』

そんな儚さに通じるものを感じることが出来る一冊です。

おおきな木/シェル・シルヴァスタイン
¥1,162
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■だいめい -- おおきな木
■おはなし・え -- シェル・シルヴァスタイン

■えほんの大きさ -- 22 x 18 cm


□あらすじ□

小さな男の子は、おおきな木が大好き。

毎日毎日いっしょに遊びます。

木に登ったり、かくれんぼをしたり。

しかし、小さな男の子は成長し、木と遊ばなくなってしまいます。

久しぶりにひょっこりやってきた男の子に、

木は昔のように遊んでおいきと言いますが・・・。


□感想□

どうしてこの絵本は、色を塗りたくなっちゃうのでしょう?

本の中身は、塗り絵のように黒い線の絵が並びます。

自分で持っている本には、色とりどりのクレヨンの跡が・・・。

でも不思議なもので、今、見直してみても

やはり色を塗りたくなってしまいます。

この本を考える本に分類しましたが、

何故、色が付いていないのか?というのを考えるのも楽しいですね。


この本を読むとき、ひたすら木の気持ちになって考えます。

『きは それで うれしかった。』

この一文がたびたび出てくるのですが、

そのたびに、思わずページをめくるのを止めてしまうくらい、

心を打ちます。

『だけど それは ほんとかな?』

この一文で静かな、けれども大きな余韻を残します。

この問いに対する答えは、まだ見つけられません。

今でも、そのときどきで、答えが変わるのです。


自分の心が成長するにしたがって、

感じ取れることが変わってくる不思議な本です。

この本は、こどものための本というより、

大人向けの本なのかもしれません。

一生懸命がんばることに疲れたとき、人間関係で悩んだとき、

そんなときに開きたくなる絵本の1つです。

かようびのよる/デヴィッド ウィーズナー
¥1,470
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■だいめい -- かようびのよる
■おはなし・え -- デヴィッド ウィーズナー
■えほんの大きさ -- 26 x 23 cm


□あらすじ□
火曜日の夜に起こった出来事は・・・・。


□感想□
『何も考えずにゆっくり1ページずつ開いていく』
というのが、この絵本のお勧めの読み方です。


文字が殆ど無く、絵だけで表現されている絵本なので、
あらすじは1行になってしまいました。
表紙に火曜日の夜に起こる出来事のヒントが隠されています。
火曜日の夜、誰も知らないところで起こるミステリアスな出来事。
1ページめくることに、絵本の不思議な世界に
引き込まれていってしまいます。
絵もリアルで、表情一つ一つが印象的で
一度読んだら忘れられない圧倒的な雰囲気があります。

短いのですが、これ以上書いてしまうと、
この本を読んでみたいと思った方の楽しみを奪ってしまうので、
今日はこのくらいで終わりにしたいと思います。

英語版の絵本も出版されています。
題名は『TUESDAY』
文字がほとんど無いので、英語版のほうでも
楽しく読むことが出来ます。


あ、でもこの絵本は、中に出てくるケロケロと鳴く両生類が

苦手な人にはお勧めできません。ご注意ください。

ないた赤おに (大人になっても忘れたくない いもとようこ名作絵本)/いもと ようこ
¥1,470
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■だいめい -- ないた赤おに
■おはなし -- 浜田廣介(ハマダヒロスケ)
■え -- いもとようこ
■えほんの大きさ -- 31 x 23 cm

□あらすじ□
あるところに、とても仲の良い赤おにと青おにが暮らしていました。
赤おには人間と仲良く暮らしたいとずっと思っていましたが、
なかなか上手くいきません。
そんな時、青おにが赤おにのために行動を起こします。
青おにのおかげで、赤おには人間と仲良くなることが出来たのですが・・・。


□感想□
いもとようこさんの絵が、とても温かみがあってほっとします。
優しい赤おにと青おにの表情がなんともいえません。


絵本の最後に評論家の方が書いているように、
この本は『無償の愛』をテーマにしているのですが、
私も初めてこの本を読んだときは、青おにの気持ちを考えました。
『青おにはどこへ行ってしまったの?』
『大好きな赤おにに会えなくなってしまって本当にいいの?』
読み終わったあとにとても切なく、悲しい気持ちになります。


今改めて読み返してみると、
希望が持てるお話だなぁ、と感じます。
何回も何回も青おにの手紙を読んで涙した赤おにが、
このまま、青おにとお別れするとは思えません。
赤おにのために姿を消した青おに。
そんな青おにのために、赤おにが何ができるのか?
そんな続きのお話を思ったときに、新しい光の道が想像できます。
最後のページの赤おにの後姿も、
小さいときに見たときは、とても悲しい後ろ姿でしたが、
今見ると、そうは感じません。


読む立場や、読む年齢によって
お話にまた違ったことを感じることが出来る
とても奥深い本の一冊です。

初めまして。ruruと申します。
私の大好きな絵本たちを出来るだけ毎日ご紹介したいと思います。
大きさも形もばらばらなカラフルな絵本たちは
眺めているだけで愛らしいな、と思います。
あなたのお気に入りの一冊はありますでしょうか?


文章を書くのは初めてで読みにくい文章もあるかと思いますが、
よろしくお願い致します。