漢方薬の殆どの材料は植物です。植物ですので、アレルギー体質で無い限りは、多少摂取したとしても副作用は起きません。その代わり、すぐに劇的な効果が期待できるものでもありません。
例えば私は今、毎日五味子茶を飲んでいます。五味子の効果は、疲労回復、滋養強壮などですが、一杯飲んだから疲れが取れるとか元気一杯になるわけではありません。
また、息子は毎日黄柏でうがいをしています。少しのどが広くなったようで、違和感が少しなくなって、前よりは良くなったような気がする、とは言っていますが、完全に扁桃腺肥大が抑えられたわけではありません。数週間、数ヶ月続けて初めて症状が改善されるものです。
何が言いたいのかと言うと、植物一種類の摂取と言うのはこの程度のものであり、もちろん効果が認められたから薬として利用する訳ですが、それには毎日少しずつ、長期にわたって飲み続ける必要があるのです。
では、処方薬はどういうものでしょうか?
処方薬は、その殆どが10種類以上の植物を合わせて薬を作ります。ある症状を改善する為に、ある植物は血液の循環を良くし、ある植物は消化を助け、その症状を様々な角度から改善させます。いろいろな効果のある植物を合わせる事で、一種類の植物だったときとは比べ物にならない効果が期待できます。
ただし、一種類の植物を摂取した場合は、アレルギーが無ければ副作用は起きませんが、複数の植物を合わせた場合は副作用の危険が生じます。合わせる植物の種類が増えれば増えるほど、その危険性は高くなります。
漢方薬の摂取の方法で一般的なものは口から飲むと言う方法ですが、粉状にしたものをパックにして肌から吸収させたり、座浴入浴などの方法もあります。
一番吸収が良いのが口から体に摂取する方法ですので、副作用も一番起こりやすいです。しかし、肌からの吸収もかぶれ等が発生しやすいので侮れません。座浴入浴が一番副作用が起きにくいので安全だと夫は言っておりました。しかし、全く起きない訳ではないので、そこは注意が必要です。
漢方薬は自然のものだから副作用が起きない、と言うのは全くの間違いです。しかし、化学物質である合成の薬よりもはずっと体に優しいのも事実だと思います。
以上の事を踏まえまして、明らかに病気であり、きちんと診察、処方が必要な場合は韓医院に行く事をお勧めいたします。しかし、そこまで深刻ではない方には、補薬、健康食品、サプリメントとして漢方を、このブログでは紹介していきたいと思っています。