★過去の怒りや悲しみは追いかけてくる。 | 40歳からインテリアブランド始めました★瑞希

40歳からインテリアブランド始めました★瑞希

華アーティスト
インテリアコーディネーター

スパイスアップリビング
というインテリアブランドにて
自分で創った生花アート作品を撮影し
アートパネルやインテリア雑貨にして販売しています

前回のつづき



自分がかつて
憧れていた人に再会したら
どんな行動を取るだろう?

その時出来なかったことを
再会してリベンジするんだろうか?



私はその彼を見て
少し嬉しくはあったけど
驚きの方が大きかったし

自分を見られたくない気持ちには
変わりなかった


だって
容姿は前より小マシになったとはいえ
その時の私は

再び自信がなく
しかもニートなんだから


でも、そんな私に
目を付けたのは祖母と母だった


私は大学生の頃から
それこそ
ウンザリするほど


〇〇医院のお嬢さん


として
お見合いをしていた


そして
私は自分の自由を 
守るために
親の意向に沿ってお見合いをし 

ことごとく
断られるように仕向けていた


私はやっと手に入れた
自分らしさや自由な生活

私の実家なんか知らずに
私自身と接してくれる同級生らとの
生活が楽しかったから


地元に帰れば
私は、その型にはめられた服を着る


上品で

そこそこ綺麗で

そこそこ可愛くて

そこそこ頭が良くて 

親孝行で
実家を大事にしてて

いずれは婿をとって
実家を継ぐ

であろう
物わかりのよいお嬢さんを
演じていた


大学院を卒業するまでは
お見合いがダメになっても
まあ、何とか誤魔化せた親の目も

無職プータローの娘が
目の前にいたら
何とかして早く、家業を安定させたい


それが私が
少しでも好意を持ってる相手なら
何とかその人とまとまらないか

という
家族会議が
私のいない間にされて

私はその人と
お見合いの伏線がある
食事をした


遠くから見つめることしか
出来なかった相手が

テーブル越しに
私の目の前にいる


中学生の頃の私からしたら
小躍りするようなシチュエーションかも
しれないけど

親から仕組まれた
お見合いでの再会は避けたかった

普通に自然に再会したかった
ほんとにね




彼は終始礼儀正しく
ミッションをこなしている感じだった

私個人には何の関心もなく
話は終始、家業や当たり障りのない
ことだった


この人って
私には何の関心もないんだなって
ちょっと悲しかった


見られたくないって
あれだけ思ってたくせにね



そして、その後
自分に関心がないと知りながら

祖母と母の嘘を信じて
そそのかされて

彼にアプローチしないといけなかったのは
死にたいくらい苦痛だった
 


勿論、上手くいかなかったし
上手くいかなくてよかったんだけど

中学生の頃の
少女漫画みたいな淡い恋心が
ズタズタにされたのだ


その時に強烈に  


絶対あいつら(祖母と母)を信じない


と心に決めた



本当に死にそうなくらい
辛かったのよ

仕事も決まらず先は見えない
結婚するしか道がないのに
結婚したいとすら思えない

金も稼げず
親の金で生きてるから
自分がまるででくの坊みたい

好きでなってる訳じゃないのに
ニート


昔好きだった人からは
フラれ

私って何も魅力ないのかな?

親の家業にしがみつかないと
生きていけないんだろうか?



あの時の
自分と周りへの猜疑心と絶望を
久しぶりにありありと思い出したの



この時の様子を
今、怒ってて思い出したら

自分を見てもらえない
無視されてる悲しさに

繋がってるんだと
気づいた



こんなにあの時
悲しかったんだなんて
私は知らなかった

その時の私は
悲しみに耐え切れなくて

適当に折り合いつけて
しまったんだ



今は自分で
自分と幸せを手に入れたのに

どうして過去の悲しみや怒りは
追いかけてくるんだろう?


恋を成就させたかったのではなく
ただ、私は私に認めてほしかったんだ



すごいとか
すごくないじゃなく




私自身そのまんまの存在を





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