コーチングを脳科学で説明してみる | エグゼクティブ・コーチ 和気香子

エグゼクティブ・コーチ 和気香子

普段の思考パターンではどうしても出てこないことが、ふとした瞬間に閃くことがあります。
そんな状態を意図的に作り出して、色んな気づきを得てもらうことで将来の夢・ビジョンを明確にしたり、課題解決のためのヒントを見つけるお手伝いをするのが私のコーチングです。

脳科学に関心を持った理由は二つあります。

一つには、「未知のもの」への関心。宇宙や古代史に惹かれるのも同じです。

二つ目には、コーチングの効果を脳科学で説明できないかと考えたことです。人にコーチングを提供し、自分でも受けてきた経験から、帰納法的には、「コーチングには効果がある!」と言えるのですが、演繹法的にも、より科学的に説明したいと思うのです。

そこで、脳科学を勉強しようと決めました。勉強すると言っても、学校に通ったり等ではなく、詳しい人から勧められたり、自分が面白そうと思った本を読んだり、詳しい人に話を聞いたりなどです。

今のところ、一番の大きな驚きは、「神経可塑性」という概念です。「脳細胞は20代前半を境にどんどん減っていく」と言われてたと思いますが、どうも違うようです。学習や体験による刺激によって、増えていくようです。脳細胞=ニューロンは新しく作り出され(ニューロン新生)、且つ、ニューロン同士がシナプスによって結合するシナプス新生も出来るようで、この二つの新生を神経可塑性と呼ぶようです。


脳は、結合したニューロンが動くことによって働いています。ニューロン間の結合は、刺激を受けて活性化するほど強まり、活性化されないと、弱まって最後には消滅してしまうそうです。

つまり、刺激を受けることで、脳の働きはよくなり、また、新しいこともできるようになったりするわけです。

「コーチングとどうつながるの?」

についてですが、コーチングは、普段人から聞かれない、または自問自答しないような質問をしたりするわけです。一種の刺激ですね。それについて考える中で、新たなニューロン結合ができたり、ニューロン結合が強まったりする。そして、新たなアイディアや眠っていたアイディアが出てくるんじゃないかと思ったら、腹落ちしました。