星の王子さま | エグゼクティブ・コーチ 和気香子

エグゼクティブ・コーチ 和気香子

普段の思考パターンではどうしても出てこないことが、ふとした瞬間に閃くことがあります。
そんな状態を意図的に作り出して、色んな気づきを得てもらうことで将来の夢・ビジョンを明確にしたり、課題解決のためのヒントを見つけるお手伝いをするのが私のコーチングです。

こんにちは。
イキイキとした毎日を送るためのサポートをする月香です。

やっと日本に帰れました。
でも、来月も再来月もベトナムに行くことになりそうです。
毎月第4週は、ベトナム週間です (笑) 。

児童書コーナーに置いてある本で私の永久保存版が3作品あります。
「100万回生きたねこ」
「ぼくを探しに」
「星の王子さま」
です。
どれもベストセラーなので、ご存じの方も多いと思います。

子どもにも読める本だけれど、本当は大人に向けたものではないかと感じます。
久々に「星の王子さま」を手にとってみました。
三田誠広訳のものです。

好きなエピソードは沢山あるのですが、今日はキツネのものを再読しました。

地球にやってきた王子さまが1匹のキツネと出会います。
王子さまが「遊ぼうよ」と誘うと、「まだ"なついて"ないから出来ない」と言われます。

"なつく"とはどういう意味か尋ねると、「"きずな"で結ばれることさ」と。

「わたしがあんたになつくと、わたしたちはもう、どうでもいいなんて言ってられなくなる。あんたはわたしにとって、世界でただひとりの人間の友だちだし、わたしはあんたにとって、世界でただ一匹のキツネの友だちになるんだ・・・。」

「"知る"というのがどういうことか、わかっているのかな。"きずな"でしっかりと結ばれる・・・。それが"知る"ってことなんだよ。」

どうしたら"きずな"を結べるか王子さまは聞きます。

「耐えることが必要だね。最初のうちは、あんたはこんなふうに、草の上の少し離れたところに座っていればいい。わたしは少し離れたところから、あんたのことを、ちらっと見る。あんたはなにもしゃべらなくていい。言葉なんて、誤解のもとだからね。それから、毎日少しずつ、あんたはわたしの近くにすわるようにすればいい・・・。」

こうやってやり取りしているうちに、王子さまとキツネは友だちになりました。
キツネが王子さまに"なついた"のです。

やがて、別れの時がきて、キツネは言います。
「もう行ってしまうのかい。わたしは、泣くだろうね。」
泣くならば、"なついて"もいいことは何もなかったじゃないかと問う王子さまに、
「いいことはあったよ。」
「あんたの思い出があるってことさ」
と答えます。

最後に、キツネは言います。
「秘密を教えよう。とてもかんたんなことだ。心でなければ、ものは見えないってことさ。かんじんなことは、目では見えないんだ。」

そして、王子さまが故郷の星に居るときに好きになって、振り回された花のことを持ち出します。
「花のためにあんたがむだにした時間のぶんだけ、花はたいせつなものになったんだ。」

ね、大人のためのお話だと思いませんか?


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