こんにちは!
今回は漫画「虚構推理」10-11巻に収録されているスリーピング・マーダー編の原作小説を読んでみました。
基本的には漫画と同じなんですが、最後の短編、というか後日談的な章だけは書き下ろしかつ漫画には未収録です。
この後日譚は九郎が琴子のことをどう評価しているかわかる話になっており、漫画を読んだ人がこの小説を買っても楽しめるようになっています。
ただ、漫画の感想の方でも書きましたし、この感想でも書きますが、ミステリとしてはちょっとルール破りがあって、本格ミステリ好きだとそういう点が目についちゃいますかね。
私はあまり細かいことは気にしないので素直に楽しめましたが...
私が紹介している方法だと600円分はお得に小説版も読めるので、こちらの記事を読んでぜひ試してみてください。
それでは、あらすじに行く前に個人的に3つのポイントをまとめておきました。
- 琴子の高校生時代はここに収録されるのか
- ミステリのご法度が小説だと目立つ
- 書き下ろしの後日譚
原作小説「虚構推理 スリーピング・マーダー」のあらすじ
岩永琴子は高校生時代、ミステリ研に所属していた。
周囲とは関わらない彼女がミステリ研に入ったのは、当時のミステリ研部長、天知学のちょっとした策略があったのだが、結果的に両者痛み分けに終わったと言える。
時はたち、大学生になった天知学は、伯父の藤沼耕也に呼び出され、琴子のことを尋ねられた。
なんでも、藤沼耕也の義理の父、音無剛一は音無グループの会長として名を馳せているのだが、遺産相続に関してある課題を出したらしい。
その課題の判定役に岩永琴子が選ばれたというのだ。
天知学は琴子の高校生時代のあるエピソードを語るとともに、琴子を自分の思い通りにしようとはしないほうがいいと伯父に忠告する。
遺産相続の課題は、まさに誰もが「琴子に頼むのではなかった」と思うような苛烈な結果となることとは、その時は誰も思いはしなかった...
原作小説「虚構推理 スリーピング・マーダー」の感想
琴子の高校生時代はここに収録されるのか
私立瑛々高校は県内で最も名高い進学校で、日本の東側と範囲を広げても学力と生徒の質に関して五本の指に入る学校と言われる。全国規模の模擬試験が行われればその生徒名が成績上位二十名以内に幾人も並び、文武両道の部活動において全国的に名を知られるものがいくつもあるなど、その評が伊達ではないのは明らかだろう。良家の子女の入学も多く、その品格の面でも有名であった。
ミステリのご法度が小説だと目立つ
書き下ろしの後日譚
その他気になったところ
- 六花が車に轢かれて平気だった時の「峰打ちというものだったのでしょう」「車の峰ってどこ」
- 九郎が銃弾に撃たれて平気だった時の「『峰打ち』というやつです」「銃弾の峰ってどこだ!」