その中で、ペッパーのレンタルに関する発表もなされた。ペッパーの時給は1,500円に設定されるようです。
東京都の最低賃金が888円であることに対して、ペッパーの時給が1,500円。
製造原価等の理由で、このような金額に設定せざるを得ないのは理解できるが、この金額差は考えさせられる。
今後、大量生産や製造過程の最適化を通じて、ペッパーの時給は下がると思われるが、現時点において、ソフトバンクが時給1,500円でいけると判断したことは、極端な言い方をすれば、それ以下の時給で働く人に価値はないと暗に示しているように感じてしまった。
ペッパーの提供できる価値と人が提供できる価値が全て一致することはないと思うが、今後、あらゆる分野で人がペッパーにどんどん置き換わって行くだろう。
その時に僕らは、今までとは異なる価値、ペッパーやロボットには提供できない価値を提供できる人になれるのだろうか。
ペッパーの時給を聞いたことが、これから来るであろう未来を見据えた上で、自分の提供すべき価値について改めて考える一つのきっかけとなった。