『大岡越前』と『遠山の金さん』が有名だが、他にもある。

「八百八町夢日記 隠密奉行とねずみ小僧」(1989~1991)
榊原忠之:里見浩太朗
鼠小僧:風間杜夫
榊原忠之(1766~1837)は1819年から1836年まで北町奉行。忠之の次の北町奉行が大草高好、その次が遠山の金さん。里見浩太朗は「江戸を斬る」で金四郎も演じた。
「闇を斬る!大江戸犯科帳」(1993年、平成5年)
こちらの2人の奉行は架空の人物らしい。田中好子も出演していた。
「表の奉行」→北町奉行・小笠原能登守:西郷輝彦
「闇奉行」→大目付・一色由良之助:里見浩太朗
徳川家斉が隠居したのは1837年(天保8年)。

江戸末期・文化年間(1804~1818)の長崎。長崎奉行・平松忠四郎(演:萬屋錦之介)は闇奉行でもあった。文化年間の長崎奉行は成瀬正定、曲淵景露、松平康英、土屋廉直、遠山景晋、牧野成傑、松山直義、金沢千秋、筒井政憲だったらしい。

破れ奉行(1977)
舞台は江戸時代、正徳期(1711~1716)。老中・稲葉越中守(演:藤井貢)の要請で深川奉行に就任した速水右近(演:萬屋錦之介)の活躍を描く。老中では稲葉【丹後守】正通がいたようだが宝永4年(1707年)に老中を辞任した模様。
「深川奉行」とは何か。江戸東郊の本所(現在の本所地区・深川地区)を管轄した本所奉行(ほんじょぶぎゃう)は万治3年3月25日(1660年)に始まり、貞享2年(1685年)に一端廃止されたが、元禄6年(1693年)に復活し、宝永、正徳年間を経て享保4年(1719年)に再び廃止された。

「着ながし奉行」は享和元年(西暦1801年)の某藩が舞台らしい。望月小平太(演:仲代達矢)が主人公。三河国・西尾藩か、または丹後田辺藩か、遠国奉行の一覧を見てもこれらの地域は見当たらない。


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2018年10月

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