monogatarino_rekishi2012sep19さん(最終更新日時:2013/4/21)投稿日:2012/9/26
我々の住む空間は3次元で、時間は1次元で、合わせて時空は4次元である。

しかし、「ドラえもん」においては時間が2次元になっていると考えた方がいい。

ドラえもんは2112年9月3日に誕生する。未来のことだから「誕生する」なのだが、ドラえもんの経歴の上では「過去」であるから「2112年9月3日に誕生した」とも言える。しかし「100年後に誕生した」のように未来の出来事を過去形で言うのはSFならではの奇妙なことばづかいだ。

原作第1話でドラえもんがのび太のもとに現れたのは1970年1月と思われる。この場合、のび太は1979年に大学を受験して落第したので1969年8月7日生まれであろう。
第2巻「ぼくの生まれた日」 ののび太であれば1964年生まれで、1974年当時10歳。この場合、のび太の小学校入学は1971年4月なので、ドラえもんは1972年から1974年までのいずれかの年の1月にのび太と同居を始めたと考えていいだろう(のび太は8月生まれなので、1974年の誕生日で10歳ののび太は970年1月の時点では5歳で就学前になってしまう)。
2012年のアニメののび太は推定2001年生まれで、小学校入学は2008年春なので、ドラえもんの出現は2009年から2012年までのいずれかの年の正月である。

てんコミ21巻「未来の町でたた一人」では、ドラえもんとセワシとドラミのいる本来の時代は2125年である。
だからドラえもんは2125年のトーキョーからのび太の時代(1970~2012年)にタイムマシンでやってきたことになる。
しかし、 他の資料からドラえもんがのび太の時代に向かったのは2123年という可能性もある。

2112年生まれのドラえもんは2123年で11歳、2125年で13歳だが、9月3日生まれだから、2125年夏の時点では満12歳である。
ドラえもんの経歴の中では、2112年9月3日における誕生が「過去」であり、2012年におけるのび太との共同生活が「現在」であって、時間軸上の順序が逆になっている。
これは時間軸を2次元で考えるとわかりやすい。

ドラえもんの年齢(のび太10歳の時代が1970年の場合)
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 ドラえもんの年齢(
のび太10歳の時代が1974年の場合)
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ドラえもんの年齢(
のび太11歳の時代が2012年の場合)
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原作ののび太は雑誌掲載当時では掲載誌の学年。
単行本と文庫でのび太は小学4年なので、1月から3月まで10歳、4月から8月6日まで9歳、8月7日(誕生日)から大晦日まで10歳である。
アニメののび太は小学5年生なので、1月から3月まで11歳、 4月から8月6日まで10歳、8月7日から大晦日まで11歳である。  
 
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