今度は「中村主水推定40歳」となる時代の順にまとめてみた。

<元禄年間>
1688年 『必殺忠臣蔵』の中村主水推定40歳(1701年で53歳の場合)
1701年 浅野内匠頭が松の廊下で吉良上野介に斬りつけ、切腹
1702年(陽暦1703年) 大石内蔵助ら赤穂四十七士が吉良邸に討ち入り
1703年 大石内蔵助ら切腹(大石内蔵助は数え年45歳)

<明和~天明~寛政年間>
1772~1780年 『三日殺し軍団』の中村主水推定40歳
1773年 『仕事人V』(源氏と平家)の中村主水推定40歳
1773年 杉田玄白満40歳(数え年41歳)
1779年(陽暦1780年) 平賀源内獄死
1785年 壇ノ浦の合戦から600年(『仕事人V』第25話「源氏と平家」)
1785年 長谷川平蔵40歳
1786年 『仕事人2007』の中村主水推定40歳(1820年で74歳の場合)
1786年 10代将軍・家治没
1787年 家斉が将軍となり、松平定信が寛政の改革を始める
1787年 長谷川平蔵が火付盗賊改方長官に就任(42歳)
1800年 葛飾北斎満40歳(数え年41歳)

 <文化~文政年間>(40歳は『仕置人』の時の藤田まことの年齢、44歳は『新仕置人』の時)
1804年または1823年 『激突!』第8話の中村主水推定40歳(1808~1827年44歳
1805年 『旋風編』第7話の中村主水推定40歳(1809年44歳

1807年 『裏か表か』の中村主水推定40歳(1811年44歳

1808年 『黄金の血』の中村主水推定40歳(1812年44歳

1812年 『春雨じゃ』の中村主水推定40歳(1816年44歳
1819年1月 中村主水がオランダ商館から表彰される(『旋風編』)
1820年2月14日 主水が書庫番に異動(『仕事人2007』)
1820年4月8日 主水が秀と再会(『裏か表か』)
1821年 主水が自身番勤務(『仕事人2009』)
1822年 壬午の年(『仕事人・激突!第8話「新門辰五郎のまとい」
1822~24年 『激突!』第10話の中村主水推定40歳(1826~1828年44歳
1823年 『激闘編』(ハレー彗星)の中村主水推定40歳(1827年44歳
1825年 『江戸警察』の中村主水推定40歳(1829年44歳
1825年 高橋景保満40歳(1785年生まれ、数え年41歳)
1826~28年 『主水死す』の中村主水推定40歳(1849~51年で63歳の場合)
1826年 南町奉行筒井和泉守政憲、丙戌年11月(1991年『必殺!黄金の血』
1828年 『せんりつ誘拐される』の中村主水推定40歳?
1829~28年 シーボルト事件(『春雨じゃ、悪人退治』)
1829年 『風雲竜虎編』第2話「将軍の初恋騒動!」の中村主水推定40歳
1829年 1849年の葛飾北斎没から20年前(『主水死す』)

※『新仕置人』の主水が44歳だったと假定して文化・文政でこの年齢になる場合のみ追加記載。

『必殺仕置人』(1973)と『新必殺仕置人』(1977)の中村主水は文化・文政時代に仕置人となっていたが、具体的に文化年間(1804~1818)または文政年間(1818~1830)のいつの時代かわからない。

「劇中の主水の年齢=放送時の藤田まことの実年齢」と假定した場合、『仕業人』の主水は43歳で、『新仕事人』第13話の主水の年齢は藤田まことの当時の年齢より数年若い43歳だったので仕業人の主水と新仕事人の主水が同い年だったことになる。

 <天保~弘化~嘉永~安政年間>
1831年 『意外伝』の中村主水推定40歳
1831年 1851年の水野忠邦没から20年前(『主水死す』)
1832年 『仕事人アヘン戦争へ行く』の中村主水推定40歳(1842年で50歳の場合)
└→『大集合』で勇次を助けた錠はこの時期、主水と組んでいたか?
└→44歳だったのは1836年になり、『大集合』の虎はこの時、江戸の裏組織を仕切っていたか?
└→『大集合』『アヘン戦争』の主水の新仕置人時代は『仕置屋』以降であれば18442年だった可能性もある
└→もし『新仕事人』13話同様、43歳なら、1842年で43歳だから『仕置屋』主水と同じく1839年で40歳
1832年 鼠小僧が処刑される(『からくり人』『激突!』)
1833年 秀が出張仕事(『まっしぐら!』)
1833年前後 千葉周作、遠山金四郎、徳川家慶が30歳くらい(1793年生まれの場合)
└→千葉周作は1793年または1794年生まれなので満40歳は1733年か1734年
1835年 ハレー彗星接近(『激闘編』?)
1836年? 丙申年1月9日(必殺SP『せんりつ誘拐される』)
1836年 鳥居耀蔵満40歳(数え年41歳)
1839年 『仕置屋』の中村主水推定40歳(水戸斉昭と同世代)
1839年 蛮社の獄
1840~1842年 アヘン戦争(『激突!』第10話「主水、出勤日数をごまかす」)
1841年 大御所・家斉没(1987年『風雲竜虎編』第2話)
1841年 鳥居耀蔵が南町奉行に就任(1975年『仕置屋』、1990年『江戸警察』)
1841年 中村主水42歳(『仕置屋』第10話)
1842年~? 『新仕事人』第13話の主水43歳?田中様24歳?
1842年 中村主水、秀、勇次、加代、順之助が香港で仕事(1983年『仕事人アヘン戦争へ行く』)
1843年 『激突!』第1話の中村主水推定40歳
1843~1844年 主水、おりく、加代、順之助が組紐屋の竜、花屋の政と組んで仕事(『意外伝』)
1844年 高野長英脱獄(満40歳)、鳥居耀蔵失脚(満48歳)
1844~46年 『大老殺し』の中村主水推定40歳(井伊直弼は当時30歳前後)
1847年 『横浜異人屋敷』の中村主水推定40歳(清河八郎は当時満17歳、数え年18歳)
1849年 葛飾北斎没(『富嶽百景』『主水死す』)
1849年 島津斉彬満40歳、数え年41歳
1850年 高野長英没
1851年 水野忠邦没
1852年 『仕留人』の中村主水推定40歳
1853年 黒船来航(『仕留人』第1話)
1854年 糸井貢殉職(『仕留人』最終回)
1854年 『ブラウン館』の中村主水推定40歳
1855年 井伊直弼満40歳(数え年41歳)
1858~59年 安政の大獄
1860年 桜田門外の変(1987年『大老殺し』)
1863年 清河八郎、浪士隊を結成1990年『横浜異人屋敷』)
1866年(陽暦で1867年) 徳川慶喜が第15代将軍に就任(『ブラウン館』)
1868年 鳥羽・伏見の戦い(『横浜異人屋敷』)
1869年 官軍が江戸に近づく(『からくり人血風編』)

アヘン戦争当時の話と思われる『仕事人アヘン戦争へ行く』と『激突!』第10話の中村主水の年齢が10歳ほど違っていた。更に天保の改革の時代を舞台にした『仕置屋』と『江戸警察』と比べると、『仕置屋』の主水が『江戸警察』と『仕留人』の主水の間に位置し、やや幕末の主水に近い世代であるところが興味深い。


参照