銭形警部の年齢を検証(Yahoo!知恵ノート)
 
詳しく説明すると、のび太は雑誌連載作品では掲載誌の学年だったが、単行本では小4(満9歳~満10歳)、アニメでは小5(満10歳~満11歳)の設定である。「ドラえもん」の連載が始まったのは1970年1月号の「幼稚園」から「小学四年生」までの小学館学年誌であり、のび太が8月7日生まれであることから考えると、当時小学4年生だった「初代のび太」は1959年8月7日生まれ。それから学年が下がるにつれてのび太は1960年生まれ、1961年生まれ、1962年生まれというように「若返って」ゆく。ちなみに2012年4月以降のアニメののび太は2001年生まれになる(アニメではのび太は小学5年生である)。

てんとう虫コミックス第1話「未来の国からはるばると」はその「小四」の1970年1月号掲載作品で、のび太は1978年に大学を受ける予定だったが、てんとう虫コミックス第1巻では1979年受験に変更され、こののび太は1960年生まれになっている。
のび太の生年月日が初めて特定されたのはてんとう虫コミックス第2巻の「ぼくの生まれた日」である。1972年(昭和47年)の雑誌初出の時、この回ののび太は昭和37年(1962年)8月7日生まれの設定だった。しかし、この作品の単行本収録版ではのび太は昭和39年(西暦1964年)8月7日生まれになって、2歳「若返って」いる。これはてんコミ2巻が1974年に出たからその時点で10歳という設定になったのである。

ここで単行本2巻の「1964年生まれ」を採用すると、2012年8月7日で48歳になるからのび太は相当なオヤジだ。しかしこれでも連載開始当時の年齢を考えると「若すぎる」方である。
既に述べたように「ドラえもん」の連載開始は1969年師走に発売された1970年正月号の学年雑誌で、学年は「小四」以下であった。当時のび太が小学生だったとすると年齢は6歳から10歳までだったはずだが、てんコミ2巻の「1964年8月生まれ」を採用すると1969年12月の連載スタートの時点でのび太は5歳4カ月になってしまう。

もし、ある人がてんコミ2巻の設定を連載開始当時に当てはめて「のび太は5歳の幼稚園児」などという説をネットに書いたら「正い」と言えるかどうか。
のび太が小学校に入る寸前の話は原作で描かれており、入学式の様子は2011年3月にアニメで放映されたが、小学校入学当時ののび太の側にドラえもんがいた様子はない。ドラえもんがのび太の部屋に住みついたのはのび太が小学校に入ってからである。
8月に生まれたのび太の小学校入学は6歳8カ月のときであるから「5歳4カ月」はありえない。

また、これは「ドカベン」の山田太郎の年齢についても同様である。
「ドカベン プロ野球編」以降の設定を採用すると、「ドカベン」連載開始当時の山田太郎(劇中で中学2年)は「マイナス4歳になってしまう。

「ドカベン プロ野球編」は1995年に始まったが、その1995年5月5日で山田太郎は19歳であり、ドカベンは和51年(1976年)生まれの設定になっていた。
しかし1976年当時はアニメの「ドカベン」が山田太郎の中学・柔道部時代から始まっており、原作では既に山田太郎は明訓高校野球部に入った後で指導者も徳川監督から土井垣監督に移った時期だった。

もし誰かがプロ野球編の「1976年生まれ」を連載開始の1972年当時に当てはめたら、山田太郎は0歳にもならない「生まれる4年前」だったことになってしまう。

「銭形29歳説」はひょっとしたらこういう「同一作品の異なる時期の異なる設定を強引に当てはめた勘違い」に近いのかも知れない。

ところで「カリオストロ」で出てきた新聞の切り抜きにCALIGOSTLOとある。
これがCAGLIOSTROの綴り間違いか、スタッフが故意にそう綴ったか、よくわからない。
CAGLIOSTROのGLはLの口蓋化を意味しているのであろう。

ルパン、次元、五右衛門、不二子ちゃん、銭形のとっつぁんは、それぞれ何歳ですか...
ルパン一味の年齢いくつでしょうか?
ルパン三世の銭形警部は何歳なのですか?
 
 
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2013年1/31
 
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