Wikipediaの「水戸黄門(パナソニックドラマシアター)」の分け方が最近、変化した。
 
以前は出演者別だったのが、その後、東野黄門から石坂黄門までは出演者別で表示はシリーズの番号になり、里見黄門は「ナショナル劇場」時代と「パナソニックドラマシアター」時代で分けられた。
 
水戸黄門(東野英治郎) → 水戸黄門 (第1-13部)
水戸黄門(西村晃) → 水戸黄門 (第14-21部)
水戸黄門(佐野浅夫) → 水戸黄門 (第22-28部)
水戸黄門(石坂浩二) → 水戸黄門 (第29-30部)
 
ナショナル劇場の『水戸黄門 (第31-38部)』では、助三郎と格之進が岸本祐二と山田純大から原田龍二と合田雅吏に交代し、忍者は疾風のお娟のほか、鬼若とアキが弥七に交代し、町人の同行者はよろず屋の千太からおけらの新助になった。主に鬼若とアキが活躍した第31~37部とほぼ一致する。
 
パナソニックドラマシアターになってからの『水戸黄門 (第39-43部)』は、まずスタートで視聴率が一桁まで落ちており、その意味で不名誉な時代である。この時期、助三郎と格之進は原田龍二と合田雅吏から東幹久と的場浩司に交代し、弥七は変わらないものの、女の忍者はお娟から楓になり、町人の同行者は新助からちゃっかり八兵衛になった。
そしてパナソニックドラマシアターの時代では『水戸黄門』の間の現代劇が『ハンチョウ』になった。
 
その意味では里見黄門を2期に分けた判断は妥当だったかも知れない。
できればパナソニックドラマシアターになったときに里見浩太朗も降りて、ナショナル劇場時代から通算6代目の光圀役が起用されていてもおかしくなかったが、それは実現しなかったわけだ。
 
大野敏明氏は『坂本龍馬は笑わなかった』で『水戸黄門』最終回スペシャルを取り上げ、劇中で光圀と綱吉が信頼し合っている描写に対し、両者の関係は余り良くなかったといている。しかし東野英治郎主演のシリーズでは光圀が綱吉に犬の皮を贈る話があるし、石坂黄門でも光圀は綱吉と対立関係にあったことになっている。『水戸黄門』の綱吉と光圀はそういった紆余曲折を経て、互いにある時は信頼し、ある時は警戒していたわけで、シリーズ全体から考える必要がある。
 
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2012年6/20
 
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