歴史劇における言語問題1 〃2 〃3 〃4 〃5


張藝謀監督の映画『英雄』ではの国民もの国民も現代北京語を話していた。

孫悟空が五行山に幽閉されていた500年間、シナ大陸は『三国志』の時代を経由している。
この『三国志』での方言がどの程度かけ離れていたかが謎である。武将や民間人同士で通譯が必要だったのではなかろうか。

弥生時代における日本語ものび太たちには理解できず、ドラえもんはほんやくこんにゃくを使った。このこんにゃくは今で言えば携帯翻譯機であるが、原始人や弥生時代の日本人の言葉も翻譯可能なようで、言葉より相手の心理を読む機能であろう。

『西遊記』では現代北京語ならではの掛詞がある。『西遊記』は唐代を舞台にしているが、今のような話になったのは明代であり、当時の北方シナ語は今の北方方言に近くなっていた。
└→『西遊記』(作品解説)

TBSナショナル劇場『水戸黄門』で英語系の外来語が使われているという噂があるが、Wikipediaの「水戸黄門 (ナショナル劇場)>7 エピソード」時代考証面での噂によると、それは少なく、噂には多少の誇張があるようだ。
ただ、同じナショナル劇場の『江戸を斬る』で渡辺徹扮する医者が「エゲレス語」のフレーズを話す場面があった。

『ガリヴァー旅行記(またはガリバー~)』でガリヴァーは漂着した先々で辞書を作って言葉を覚えたらしい。ただ、アニメや実写ドラマではこのプロセスは省かれ、どこの国でも英語(日本語吹き替え版では日本語)が話されていた。

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2010年12/17