千島列島南部、クリル(Kurile Islands)南部の近くで日本漁船がロシア船から銃撃を受け、日本の船員が死んだ事件があった。
改めて調べると2006年(平成18年)8月16日のようである。
Google ロシア 北方領土 銃撃 国内法 2006年8月16日
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Y!China 俄国 日本 漁船

「日本…为什么不撞击俄国渔船?」という文が出た。
Google 日本 为什么不撞击俄国渔船?

「日本の船はどうしてロシアの漁船にぶつかっていかないのか」という意味。

ロシアと中国は日本に「憲法9条」があることから「何をしても日本の船は銃撃してこない」ことを知っていて、その上で日本の領海を自分の物だと主張して、行動しているのだろう。
日本で憲法9条改正の動きがあると中国人が反対するのは、中国人が日本(または日本列島近海)で何をしようと日本側は何もできないという「中国側の優位」のもとが「9条」で、それを失いたくないからだろう。

日本ではロシアとの間には、ちょうど今度の事件での中国人(大陸中国人、台湾人、香港人含む)船長がと同じ立場で、むしろ中国人は逮捕拘束されただけなのに、日本人は死者が出ただけで日本側の被害が深刻である。
しかし、当時の日本では今度の中国のようなヒステリックな抗議運動は起きなかった。

日本が成熟しておとなしすぎるのか、中国が成熟していなくて、モラルの未完成な国なのか。
いずれにしろ、「国家」「国境」に執着するのは中国人や韓国人のほうである。

「宇宙から見た地球に国境は見えない」ということばに酔うのは日本人くらいのもののようだ。
もし中国人が日本人と同じ国民性を持っていたら、今度の衝突事件については「逮捕された中国人が悪い」という意見も出るはずだし、日本人が違法薬物を扱って中国で逮捕されたときも日本では「自業自得」論が多かったように思う(しかしメディアでは中国を批判する声が強調され、それが中国側に傳わってしまったところがある)。