『タイムパトロール隊オタスケマン』は歴史を守る側と改竄する側が表裏一体であることを示している。改竄されていた歴史を正すというのが歴史館修正だからだ。

『ドラえもん』の場合、ドラえもんは歴史を変えようとしながら、守ろうとしているところがある。
タイムパトロールはドラえもんたちを敵とは見ていないようだ。

大長編での活躍を見ると、ドラえもんとのび太、ジャイアン、スネ夫、静香は宇宙警察やタイムパトロールで雇われてもおかしくない気がする。

ここで、もし未来の野比家とドラえもんがタイムパトロールの一員または幹部だったらどうかという假定を考えてみる。
その場合、セワシがドラえもんをのび太のもとに送り込んだのもタイムパトロールの意志ということになる。そうなると『ドラえもん』の多くの謎が解消する。

過去の改変については勝手に変えてはいけない」だけであって、「恐竜狩り」に関してもタイムパトロール公認ならOKなのであろう。
また、ドラえもんとセワシたちが恐竜狩りをしたあと、恐竜狩りを悪用する者たちも出たため、未来の野比家とドラえもんの意向で恐竜狩りが禁止された……その結果が『のび太の恐竜』の設定という可能性も考えられる。
もっとも、すでに述べたように「恐竜ハンター」はのび太が1961生まれの場合で、映画版の『のび太の恐竜』はのび太が1969年生まれの場合と解釋すれば、別世界の話と観ることもできる。

また、ドラえもんが同じ用途に複数の道具を使っていることや、「タケコプター」や「どこでもドア」や「スモールライト」などを使えばいいところで別の道具を使っている例も多い。
これは道具を修理に出しているということもありえるが、モニターとして22世紀の商品の性能をテストするよう試されている可能性もある。
同じ用途に違った道具があるのは企業競争の結果であろう。

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2010年1月 1/15 1/17