「南京事件」では両論併記、第2次世界大戦後は対象外で、理由は天安門事件など(おそらく文革も)中国の体制批判になるかららしい。

「日中共同歴史研究」など、現時点では中国共産党政府に都合のいい歴史観を作って、うわべだけの「日中友好」をとりつくろうものに見える。

これでは真の歴史研究とは言えない。
文革や天安門事件など歴史で描かれているし、それで映画監督が中国国外で作品を出している。

もともと歴史認識は個人によって十人十色であるから、歴史認識を政府の見解で統一するのもおかしな話だし、複数の国で歴史認識を共有しようとするのも意味がない。

そもそも日本で長年、論争になっている邪馬台国の位置は『魏志倭人傳』を信用した結果であり、中国側が邪馬台国の位置について説明するべきだ。
また、日本で政治家や自衛官が邪馬台国の位置について私見を述べても問題はない。昭和の戦争でも同じことだ。

「上杉謙信は女だった」「徳川家重は女だった」「沖田総司は女だった」「相馬主計は女だった」などは、正誤はともかく、個人がそう主張するのは自由である。
12月15日をキリストの誕生日として祝うことを佛教国にまで押しつける風潮こそ、歴史認識として問題視すべきことだろう。

「共同研究」で何らかの歴史認識が出たとしても、それはまた特定の個人の歴史認識に過ぎない。それが出たら「それとは違う歴史認識」にも耳を傾ける必要がある。

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