1929年前後と2009年前後
80年前、日本ではもともと不景気だったところに大恐慌のダブルパンチで、都市では多くの工場がつぶれ、失業者が増加。日本では賃金を下げて安い商品を海外に賣っていたが(今の中国に似ている)、これがダンピング(投げ賣り)と言われ、外国で関税を引き上げ、日本製品に対抗。

財閥は銀行や会社を合併して産業で力を持つようにし、政党は選挙費用などの賃金を財閥から得て、その利益にそった政治がおこなわれるようになった。政党、政治家や役人の汚職が増え、国民の中には議会制への不満が高まっていった。
ここで、財閥をおさえ、大陸に進出しなければ国民の生活を安定させることはできないという主張が軍部を中心に出てきて、国民もそれに同調していった。これが1930年ごろのことである。

献金など金が企業から政治家に移るだけで第3者は損も得もしない。大事なのはその結果の政治である。献金に対して過剰反応すると最終的には戦争に行きつく可能性がある。

民主党が政権を奪取するかと想われたときに、検察が小沢党首の献金問題を暴露して政権交代の芽を摘み取った。検察、官僚にとっては政権交代しないほうがいいのだろうか。政権交代が実現しないのなら、自民党内に派閥があるのは民主主義の証明であるし、選挙なども自民党内でやっていればいい。あるいは、いっそ天皇に大政奉還する手もあるし、江戸時代のように特定の家ので世襲で政治を任せるほうがましである。

1959年前後と2009年前後
1958~1959年当時から見て第2次世界大戦のいわゆる「終戦」は13~14年前。
一方、2008~2009年から見て13~14年前は1995年、阪神・淡路大震災と地下鉄サリンのあった1995年の前後である。

つまり、半世紀前、長嶋や王が巨人に入団した1958~1959年当時の人々にとっての第2次大戦終結(1945年)は、時間軸上の距離からいえば2008~2009年の我々にとっての阪神大震災やオウム事件のような位置にあったはず。大人にとってはそれほど昔ではなく、経験者にとってはつい最近だっただろう。

1945_終戦_____  1995 阪神・淡路大震災、地下鉄サリン
│_________  │
│ 13年______   │ 13年
↓_________  ↓
1958_長嶋巨人入団_  2008 北京五輪
1959_ご成婚____  2009 WBC

ベトナム戦争がいつ始まったかについては、諸説あるようだ。


関連語句
比較年表


参照
19世紀前半前後と20世紀前半前後
19世紀後半前後と20世紀後半前後
日本の歴史上、幕末~明治維新から100年後が、第2次世界大戦終了直後の復興期と高度経済成長期である。人類の歴史の中で100年が長いか短いかは見方によるが、日本の歴史において19世紀半ばの黒船来航から20世紀半ばの「終戦」までの時代の激変はすさまじいものがある。