池内亜也は平成元年生まれか
『1リットルの涙』2005年フジテレビ版で池内亜也は2005年春に高校に入学しており、入学当時は15歳。これはその学年の期間中に迎えたであろう16歳の誕生日の前である。池内亜也の15歳の誕生日は2004年の春から2005年の春までの2004年度であったはずだ。すると0歳(数え年1歳)だったのは1989年の春から1990年の春まで。昭和64年=平成元年か平成2年生まれである。
池内亜也の障碍者手帖には昭和元年生まれであるかのように書かれてあるが、これは平成元年とすべきところ、役所かどこかで間違ったのだろう。

1989年に昭和から平成になったとき、平成元年生まれは当時、0歳児だったが、これが昭和元年生まれの老人と誤解されたことがあり、この経験は西暦2000年問題を迎えるに当たって、ある程度の免疫となったようだ。ちなみに西暦2000年は平成12年、昭和75年に相当する。
└→『1リットルの涙』(作品解説)

池内亜也は西暦2008年の春の養護学校を卒業し、西暦2008年は平成20年に相当するが、この卒業式は西暦
2007年度(西暦2007年春~2008年春)の学期の終了であるから、「平成19年度」の卒業式である。

源内と露女帝の年齢差
平賀源内は1728年生まれで、エカテリーナIIは1729年生まれで、1年違いだが、年齢でいうと平賀源内は江戸時代の日本人なので数え年となり、源内は女帝より2歳年上になる。

おしんとはいからさんの年齢
『おしん』の主人公は1907年に数え年7歳で子守奉公に出された。したがって19XXの下二桁の数字が数え年に相当し、おしんは1901年で数え年1歳、1901年生まれになる。1901年は福澤諭吉の没年である。
一方、『はいからさんが通る』の花村紅緒は話の最初で17歳、その直後に許婚(いいなずけ)だった伊集院忍がシベリア出兵でロシアに向かう。これが西暦1918年とし、紅緒が1918年で数え年17歳なら、1歳だったのは1902年。おしんより1歳年下である。

「~年目」と「~周年」
数え年は「生まれて~年目」に当たり、満年齢は「生誕~周年」に当たるが、どうも「~年目」と「~周年」は厳密に区別されていないようだ。
水島新司は1958年に漫画家としてデビューし、『ドカベン』連載は1972年に始まったので、西暦2007年はデビュー50年目で49周年、『ドカベン』連載から36年目で35周年だが、西暦2007年に『少年チャンピオン』で画業50周年と『ドカベン』連載開始35周年と同時に祝っていた。