『暴れん坊将軍』の場合、第1作は『吉宗評判記・暴れん坊将軍』(78~82年)であり、2作目(83~87年)は『暴れん坊将軍II』であった。その後、『~III』(88~90年)、『~IV』(91~92年)と続くのだが、時代劇ファンがローマ数字を一々、英語風に読むとは限らず、98年あたりからローマ数字がなくなって『暴れん坊将軍』という表記だけ、つまり「無印」になった(細かい年数はWikipediaより)。したがって『暴れん坊将軍』の場合、「無印」は9作目(98~99年年)以降である。
ちなみに、『暴れん坊将軍』で彗星衝突の話があったのは9作目らしい。

また、『影の軍団』も第1作が無印でないだけでなく、無印をタイトルにした作品が存在しない。
第1作は『服部半蔵・影の軍団』(80年放送、舞台は江戸初期)であり、次の作品では「服部半蔵」が省かれた代わりに数字がつき、次が『影の軍団II』(81~82年、舞台は平賀源内の時代)、『影の軍団III』(82年、舞台は江戸初期)、『影の軍団IV』(85年、舞台は幕末)→『~・幕末編』(85年)→映画『新・影の軍団』(2003年、豊臣太平の時代)となる。
したがって、厳密には無印の『影の軍団』をタイトルとする作品は存在しない。

余談だが、関根勤は千葉真一の真似が得意なので、是非ともコサキンで『影の軍団』のパロディー時代劇をやってもらいたい。必殺シリーズのパロディーはラヂオでやっていたが、これも映像でやってほしい。舞台などではもうやっているだろうか。

ウルトラマン』(66~67年)の場合、無印は科学特捜隊のハヤタ隊員が初代ウルトラマンに変身する作品であるが、円谷プロのウルトラシリーズとしては『ウルトラQ』(66年)が第1作であり、『ウルトラマン』は2作目、『ウルトラセブン』(67~68年)は3作目、『帰ってきたウルトラマン』(71~72年まで)は4作目である。
もっとも、『ウルトラマン』を第1作として、『帰ってきた~』を3作目とする解釋もある。
『ウルトラマン』は前作『ウルトラQ』の作風を残しており、人間(地球人)と怪獣、宇宙人の戦いがメインで、ハヤタも科特隊員として怪獣に立ち向かい、それで勝てないと最後にウルトラマンに変身していた。それが『ウルトラマンタロウ』(73~74年)や『レオ』(74~75年)になると、主人公の属する地球防衛隊(ZAT、MAC)が軽い存在になってしまった。

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08年9/23