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満洲事変日中戦争、第2次世界大戦太平洋戦争東京大空襲と沖縄戦原爆満洲の悲劇
───────────────────────└→昭和の初めの戦争

 日本では「どうして日本は戦争をしたのか」という論議が主流だが、戦争は相手がいるから起きるのであり、「どうして日本とアメリカと中国とソ連(ロシア)は戦争をしたのか」と考えるべきだ。日本以外の国で「9条」を適用させるなら、その国を日本領にする必要があるが、日本領になった途端、そこと本来との戦争は「内戦」、「暴動」になり、国家間の「戦争」を禁じた憲法の対象外になる。

 

 もし、日本が世界中を占領して(『トップをねらえ!』でそういう展開になるらしい)、地上を全部、「日本」にしたら、戦争はなくなるだろう。その場合、『機動戦士ガンダム』で地球連邦からの独立を求め、戦争を仕掛けたジオンのような、独立戦争はありうる。中国にとって国内の独立運動は「暴動」であるし、大日本帝国における朝鮮の「三・一独立運動」も、言ってしまえば戦争を起こしていたわけである。

 

 「国境があるから戦争が起こる」と言われるが、その国境をなくして和平を実現しようとする動きも戦争になり、それは国境を維持しようとする側が反撃の戦争をするからだ。国境をなくそうとする動きは「侵略」ということばで否定され、抵抗を受けるが、その目的を達成すれば、ジョン・レノンの歌のように国、国境境はなくなり、かつて国境があったところの内外では「戦争」は起きようがない。ただ、国境を復活させようとする人たちが内戦を起こす。

 

 中国はそれで戦争を境にして「侵略」=「統一」と、「分断」=「独立」を繰り返してきた。独立運動や自衛戦争すらなければ、すぐに世界は一つになれる。それで「国境のない地球市民」が実現する。

 

 台湾、チベット、ウイグル、沖縄、アイヌ社会などに、もし独立(または独立維持、独立への回帰)運動があるとするなら、それらはかつての朝鮮の「3・1独立運動」や中国の「抗日戦争」と同じく、世界の「統合」を拒否する国家主義的な運動であり、「世界を一つに」の夢を妨碍する国境固定運動だということになる

 

 また、日本が周辺の領土をどんどん飲み込んだら、外国産の食品が有害であった場合、「水際で止める」ことは、徐々にできなくなる。日ごろ、「国際化」、「グローバル」、「ボーダーレス」などと言っている庶民が、食べ物、銃、核の問題になると、途端に「国境」、「国の基準」に頼るのは愚かであろう。

 

 日本では、赤穗浪士による吉良邸討ち入りに関しては「喧嘩両成敗」で正当化されるが、第2次大戦では日本の一方的な責任が強調されているように見える。これを逆にすれば、吉良邸のほうは浅野内匠頭と赤穗浪士という日本軍部による吉良邸への侵略、大虐殺である、一方、真珠湾攻撃は「松の廊下の刃傷」にあたり、日本の「敗戦」は「浅野への切腹処分」であり、「吉良邸討ち入り」による「喧嘩両成敗」は何にあたるか、考えてみる必要がある。

 

 自民党政権がアメリカの言いなりになっており、沖縄の反米運動が「終戦」前の反米思想、自立精神を受け継いでいるというのは皮肉な話である。沖縄が日本政治を支配したほうが、本当の国防ができるかも知れない。
 沖縄人がやっているのは「運動」と「陳情」だけで、肝腎の内閣、国会の中で多数になって国政を動かすまでには行っていない。現行憲法の前文によれば、日本国民は「国会における代表者」を通じて行動するのであって、「運動」や「陳情」で国政に参加するのではない。国会の議決より運動を優先したいなら、憲法を改正したほうがよかろう。

 

 日本人がやっている戦争の反省は「日本国憲法」という日本国家だけの「国内の最高法規」のみを根据にしており、中国の戦争観は自国が受けた屈辱と、逆に敵国に対する抵抗戦争を美化するもので、いずれも超国家主義的な考えから脱却できていない。

 

 

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08年9/14

 

 

戦争禁止は国際法の範疇2 - teacup.ブログ“AutoPage”