不動産業界・建築コンサルタントが本業の影山明仁氏が『名作マンガの間取り』(ソフトバンククリエイティブ刊)を出したらしい。

星一徹の家の壁に断熱材もないという指摘はするどい。

星飛雄馬が長嶋茂雄の入団記者会見に乱入して長嶋に魔送球を投げ、さらに家の壁にあいた穴を通してボールを投げ、川上哲治を驚かせた「めざせ栄光の星」のエピソードがある。長嶋茂雄の入団記者会見は、実際は1957年の秋~年末の時期だったらしいが、『巨人の星』原作では1958年春に設定された。断熱材のない家で壁に穴があいたままだと秋から冬の時期せは不自然という梶原一騎(または少年マガジン編集部)の判断だろうか。

私が気づいたことで、作品の中で星家の普通の小さな食卓がいきなりこたつに変わったことがある。1968年正月のことで、前年67年の終わりに星飛雄馬が対東映フライヤーズ(現・日本ハムファイターズ)二軍戦でプロ初勝利し、この68年の正月に飛雄馬が長屋に帰り、家で一徹と飛雄馬が座って向き合った場面だる。そのあと、飛雄馬は東京奥多摩(アニメでは飛騨だったか?)の雪山で特訓をした。

また、「巨人の星という星はどの星か」ということを天文学的に検証している人が「KYOJIN no HOSHI特定小委員会レポート」というHPを作っており、その中で作者は星家の模型まで作っていた。
http://tokyo.cool.ne.jp/hoshi16/

影山氏は『ドラえもん』の野比家の間取りについても書いているが、柳田理科雄氏も『空想科学読本5』で書いている。ドラえもんの短足では普通の階段を上れず、ドラえもんでものぼれるようにすると、家を大幅に改造しないといけないらしい。