世界を取り巻くコロナ禍の中、多く生じた時間を読書に割くようになった。読書の習慣は昔からなく、それを取り戻すかのように多くの本を読んでいる。本を読む習慣はなかったが、何気なくしていた勉強のお陰か、活字を読むことへの抵抗心がいつの間にか無くなっていた。そんな中、昨年購入したはいいものの、全く手をつけていなかったある本を手に取った。「嫌われる勇気」である。人気作らしいが、熟読すると豊富なボキャブラリーや専門用語が多かった。人気を博した理由は、タイトルに惹かれたからであると思われる。
本の中には、原因論と目的論、課題の分離という基本概念を基に、共同体感覚といった抽象的なものを会得するには、自己受容、他者信頼、他者貢献が1つも欠けることなく必須であると述べていた。この本は、もしかしたら自分にとってのバイブルになり得ると感じた。予想していたよりはるかに深いと感じた。
今後、教員として、ひいては人として以下のことを理想とし、理想の自分を目指すべく健全な努力をして行きたいと思った。

・他者と自己は異なり、同じ人は誰一人として存在しない。自分という時点でオンリーワン。尖った点を持つ必要はないと考える。
・生徒と接するときは、自分の課題と生徒の課題を明確に区別し、介入ではなく援助を行うことができる。
・生徒(すべての人)との横の関係性を築く(評価や褒める、叱るが入り込むと縦の関係が生じてしまう)
・他者貢献、これを第一に考える。(行為のみならず、存在としての他者貢献)
・嫌われる勇気をもち、自分軸を確立させ、言いたいことは述べる。

・特定の側面で全体を判断しない。
・いま、ここ!を懸命に生きる。

以上を忘れずに過ごしていきたい。