5千円から6千円に寝上がっとるやないかムキー





気を取り直し辺りを見渡す私




女性2名だが、もう1人のO先輩は少し遅れるとのこと




となると、私1人でこの10人の老人を相手せねばならない…





田中はんの接待を受けてしまった自分を悔いた…




しかしながら私は天性のコミュニケーション能力を発揮し




ビールの栓を開けまくり




ドンドン注いでいくのだ~~





もちろん今回も彼らの口周りはゆるんでいる




食べ物を飛ばす飛ばす




全力を尽くす私に谷村新司が




『ゆっくり楽しんでや!ビールはワシが注いでまわるから』





と、労ってくれた





そりゃそーよね。タダじゃあるまいし、もう部下でもないし真顔





『ほれ、京姫さんも飲みや』





と新司はビール瓶を持ち





私はグラスを持つ





『すみません。じゃ、頂きます』







カタカタカタ…





ん?





カタカタカタ…





新司…






手ぇ震えてるやないかいっ!



これは緊張感からくるものではなく





加齢によるもの…





気づけば周りもカタカタ音を立ててお酒を注ぎ合う彼ら





今回、新しい発見をしてしまった




ほどなく先輩が駆けつけ





全員揃ったところで近況報告を制限時間1人2分で発表する










皆、軽く5分喋っちゃう(笑)





だんだん枠内で収まらないおじいちゃん達が可愛らしく思えてしまう






2時間半の宴が終わり二次会は祇園





その道すがら田中はんが私に囁いた





田中はんの記事
            ⇩







番外編へつづく…