自信ありげにF社長は語り出した
『京姫さんの1月の誕生日まであと半年』
え！？
なんでアタシの誕生日知ってるの？！
こ、こわい！
『え？前にお会いした時に聞きましたが...』
え？ 
言ったっけ
F社長続ける
『あと、半年で僕のこと好きになってもらえればいいんだ』
え...
その自信はどこから？
『京姫さんのキツイ性格、嫌いじゃないな～』
だーかーらー
アタシ、キツくないって
『そして50歳の誕生日を2人で祝って』
祝って、、、？
『そして、、、』
そして、、、？
『あ、京姫さん』
な、なんですか
『生理ってあります？』
はぁ？！
まさかの確認作業
子どもが出来ないか心配な社長
てか、気が早い
生理があるとかナイとか
そんな可愛いもんではない
こっちは子宮も卵巣もないのだ
お腹には18cmの傷跡
見た目はオンナだが
中味はオッさんなのだ
ナイと言えば彼の思うツボ
にこやかに答えた
『それは秘密です』
そこへクラブのオーナーがやってきた
『やぁ！いらっしゃい！Fさん！いつもキレイな女性と一緒ですな～！あははは～』
と
F社長の日ごろの行いを暴露した
『なに言ってんですか～
ジャマしないでくださいよ～』
ジャマしないでくださいよ～』慌てる社長
『いつも？ホントですか～！？いま、口説かれ途中で社長がどんな人か観察してたところなんですよ～』
三人で大笑いした
で、三人で飲みながら時間が過ぎ
お開きとなった
★★★★★★★★★
そんなF社長の名刺をチャラ先生に差し出し鑑定。。。
『んーーーー』
うなる先生
『この人、アナタには何の利益にもなりませんよ』
マジ？
でも
ん？そんな事じゃない？
『うーーーん。ワカラナイ』
えーー？ワカラナイ？
『正体が掴めませんこの人』
な、なんと！
『でも、この人に近づかない方がいい。』
やっぱりそうよね
『この人、思うようにならないと一変しますよ』
マジーーーー？
こわいーーーー
フェードアウトした方が良さそう
『いえ、バッサリいっちゃってください。どーもよくない』
鑑定時間を30分過ぎてしまい、どうもハッキリしないチャラ先生
しかし、聞かずともよろしくないのは誰もが思うよね
30分がとっくに過ぎて帰ろうとしたところ
先生から東京の鑑定所の話
芸能プロの顧問をしてる話
等々話出して
止まらない
気がつけば1時間以上ココにいる
てか、次のお客様待ってるし
『遅くまですみません。ハイ、5000円』
そんなこんなで鑑定終了
いつも通りよく分かったようなワカラナかったような鑑定でした
旦那も良い方向だし
息子も結婚？
アタシも仕事頑張る～～
あ、F社長には要注意ねっ
気持ちも新たに歩き出すわっ
その夜社長からメールが
『大変だ！コスメの渡し忘れがありました。洗顔料のデッカいやつ。今度また渡しますね！』
え、、、
大変！
もらわなくちゃ～～～！ 
おわり