『いらしゃいませ~~』
笑顔のエステシャン達。。。
素直にこの笑顔を受け止めれないワタシ・・・
なんだこの肌は?!と罵倒されるんだろうか
16万の化粧品を売りつけられるんだろうか
小鳩のようなワタシの胸はドキドキしていた
担当のエステシャンがアンケート用紙を持ってやってきた
『はじめまして~!本日担当させていただきます。まず初めにこの
用紙を記入してくださいね!』
用紙には名前、住所、年齢等々
あと
お肌のお悩みという欄に〇をするのだが
乾燥、くすみ、しわ、たるみ、シミ、そばかす、毛穴・・・
・・・み、みんな〇したい。。。
しかし、ここで安易に〇をするとイタイ目に合うのだ
あの化粧品買え~この化粧品買え~と
自分で自分の首を絞めてしまう
『毛穴』
に〇をした
乾燥やたるみなどは化粧品とハンドテクで即効性があるため
わざと毛穴にしたのだ
『お悩みは毛穴ですね。他はないですか?』
エステシャン側はトラブルがたくさんあった方がイイに決まってるのだ
お化粧品の説明とエステ内容をしばらく聞いた
しばらくするとエステシャンはワタシを持ち上げに入った
『京姫様はすっごくキレイなんですけど何か特別なコトしてらっしゃるんですか~~』
とか
『お子様はおいくつ?えっ!?22歳?!うそ~~!!そんな大きい方いらっしゃるんですか~?見えませんわ~~』
とか
『息子さんとはちょっとした歳の離れたカップルみたいに見られません~~?』
とか
こみ上げる喜びを噛み殺しているワタシ
『エステのお仕事やられてました?十分いけますよ~~!うちは60歳のエステシャンいますもん』
60・・・これはどうゆうことだ?
こんなわけの分からない言葉に一喜一憂しながらお肌チェックに入った
機械で二の腕の内側をピピッ!とチェック
『京姫さま~~!この三角!この肌こそ真の京姫様の肌なんですよ~~』
『なんてキレイなんでしょ!失礼ですが若い人でもこんなキメの整った肌の方は少ないんですよ~~!』
少しニヤケるワタシ・・・
『じゃ、次は頬に。今のようなキメが理想ですよね~~』
ピピッ!
『あ・・・』
エステシャンの眉間にシワが・・・
『京姫さま・・・これは・・・』
『三角が、見当たりません・・・。あ~~これは残念ですねぇ・・・これからエステでしっかり細胞を活性化させますね!』
それから気持ちイイ~エステが始まった
エステシャン『〇ー〇ン化粧品知ってらっしゃいました?』
ワタシ『知ってますよ。知り合いの娘さんも働いてらっしゃいますし』
エステシャン『あ・・・そうなんですか・・・』
少し声に変化があった
これはワタシの思いつきの嘘
ある意味保険だ
ややこしいことを言われないように予防線を張った
デコルテのマッサージ、腕、足まで丁寧にやってくれた
終了~~
これで1500円なんてありがとう!〇ー〇ン化粧品
しかしこれからだ
これから怒涛の化粧品販売に突入~~
『さぁ!これが施術後の肌ですよ~~!』
『あ~~!ところどころ三角が出てきましたね!よかった~~!』
『京姫様にはコレとコレとコレとこの化粧品、11万円のコースがいいですね~』
ぎゃーーーー 出たーーーー
『ちょっと、即決は避けたいと思うんです』と言ったとたん
エステシャンの顔は曇った・・・
『今、綺麗になったのに日をあけてしまうともったいないですよ』
すっかりトーンダウンしているエステシャン
『プロのエステとこの化粧品じゃないとまた元のお肌になりますよ』
元のお肌・・・どんなんやねん・・・
しかし、知り合いの娘さんが働いているという言葉が効いたのか
それ以上のグイグイはなかった
そして、お着替え&お化粧タイム
やった!買わなかった!次回予約しなかった!
ヒドイことも言われなかった!
着替えている時に他のお客さんと話している
先ほどのワタシ担当のエステシャンの声が聞こえた
『お客様~!お若いわ~!キレイ~!』
って
おわり
追記:あれから2日。お肌の調子がイイ。お化粧品かっちゃおうかなぁ・・・